令和最初の夏を迎えようとしています。
この元号の由来となったのが「万葉集」
令和の出典元である、同集・梅花の歌序文「于時、初春令月、氣淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香」
時は初春の令よい月(※この場合『令』は“物事のつやがあるように美しい”の意)であり、空気は美しく、風は和やかで、梅は鏡の前の美人が白粉おしろいで装うように花咲き、蘭は身を飾る衣に纏う香のように薫らせる
ー現代日本語訳 Wikipediaより引用
そこで、万葉集にある「夏の歌」も見に行ってみます。例えば…
霍公鳥(ほととぎす)待てど来鳴かず菖蒲草(あやめぐさ)玉に貫く日をいまだ遠みか(大伴家持)
「霍公鳥を待っているのにやって来て鳴いてはくれない。菖蒲草を玉に貫く日がまだ遠いからだろうか」
ひさかたの 雨も降らぬか蓮葉(はちすば)に 溜まれる水の玉に似たる見む(読み人知らず)
「雨が降ってくれないだろうか。蓮の葉にたまった水が玉のようになるのを見たい」
季語として出てくる「菖蒲」「睡蓮」を眺めたくなってきました。
明治神宮御苑
ちょうど二年前の同じ日。「明治神宮御苑」にこれらの花々を見にいっていたことを、Facebookの「過去のこの日」機能で教えてもらいました。
なんという偶然。
あらためて当苑を訪れてみたくなったものの、平日でしかも雨天続き、なかなか身動きが取れず。
せっかくリマインドしてもらった画像をブログにも収めておこう。
菖蒲
苑内の其処此処には菖蒲のお花畑。
白いお花もあります
睡蓮
池一面に広がっている睡蓮。どこか幻想的です
なお、この苑の名所のもうひとつが「清正井」(きよまさのいど)よろしければコチラの記事もどうぞ。
ホトトギス
一方、短歌や「天下人3人(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)の『性格』という題材」で後世の人が言い表しているたとえで出てくる"ホトトギス"残念ながらその姿を見かけることは難しい。
図鑑で眺めてみました。
なんとも愛らしい姿です。
最後にひとこと
万葉集から夏への思いを馳せる。そしてそこに出てくる草花を見たくなる。
画像は、以前持っていたAndroidスマホに格納していたもので、今となっては見ることができない。
このように「リマインド機能」で往時の風景を楽しめるというのも、SNSの醍醐味です。
また、万葉集を手軽に楽しめるこんな本も嬉しい。エッセイ調でとても読みやすいです。