紫陽花が其処此処で咲いています。
「あじさい」という漢字は、どこかロマンチックだなー。
普段何気なく使っている「漢字」
あらためて「漢字」とはどんな文字なのだろう?と思い、百科辞典で調べてみます。
中国に発生した文字。中国、日本のほか、大韓民国(韓国)や台湾などで使用されている。各文字が音形と意味の連合からなる単語を表すので、表意文字または表語文字とされる。これを「漢字は各文字が形、音、義を有する」などと表現する。
―「ブリタニカ国際大百科辞典」より引用漢字の六書
漢字の構成と用法を6種に類別して説明するものを「六書(りくしょ)」という。象形、指事、会意、形声、転注、仮借(かしゃく)で、前の四つは漢字の構成法であり、後の二つはその使用法である。
―「日本大百科全書」より引用
ふむふむ。漢字とはつまり"意味や音を文字で表すもの"
その「四つの構成法」についてご紹介します。
象形
「象形文字」というのを、国語の授業で習ったことを思い出しました。
例:「日」「山」「水」「木」「馬」
まさに見た目の"かたち"を表現したものですよね。
指事
一方、形にできない抽象的な概念を表すもの。
例:「一」「二」「三」や、「上」「下」
「線」を使ってその量や方向を表す、だから"ゆび・ごと"(笑)なのかな。
会意(かいい)
二つまたは三つの文字をあわせると同時に、その意味をもあわせたもの。
例:「炎」「林」、「位」は「人の立つ場所」、「信」は「人の言葉」…etc.
"意味が会う"というニュアンスがオモシロイ。
形成
二つの字をあわせるが、一方からは意味をとり、他方からは音をとるもの。
例:「江」の「さんずい」は「水」の意、「工」は「こう」の音…といった塩梅。
なお、六書のうち「構成法」ではなく、「使用法」である「転注」「仮借」はここでは省略します。
よろしければコチラをご参考に。
今日の一言
こうして調べてみると。
ものごとをかたちや音で表す。音楽や絵画などの「芸術」に通じるような世界観なのではないかと、あらためて思いました。
「漢字」とは趣深いものだなー。
とくに季節や天候を表す漢字言葉に惹かれて、記事を書いています。
「紫陽花」の字の由来については『ねこ背を治す教科書』著者/カイロプラクター 伊東稔さんのこの記事に詳しく書かれてあります。