業務知識に付け加えておいたほうが良いと思われるテーマの研修を、企画することになりました。
自部門だけでまかなえないときは、他部門の専門家にヘルプを要請します。
今回のテーマもその状況。
講師を引き受けてくれた方は、その道ウン10年のベテラン。
かなりの知見をお持ちなのですが、なにしろ「こだわり」が強し。
このテーマについては、初めて知る受講者たちなので、いわゆる基礎知識、イロハの部分を教えてもらいところなのですが、講師氏。
「なぜコレが必要なのか?コレを行わなかった場合、どんなことが起きるのか?
アタシの研修はねー、そのマインドをシッカリと伝えたいのですよー。なぜって、それが最も重要だから」
もちろん、とっても大切なことです。
マインドを知らねば、上っ面だけ仕入れても身にならない。
おっしゃるとおりなのです。
が、しかし。
なにしろ用語やら周辺事情やら、何から何まで全く初めての受講者さんたちなので、まずは"ソモソモのところ"から。どうかよろしくー。
ヤンワリと頼んでみるも。
「そのあたりねー、アタシはやらないの。
とにかく、マインド!」
‥‥頑として聞き入れてもらえそうにない。
とほほほーー。
受講者さんはみなお若い、いわゆる"マニュアル世代"なヒトタチ。
だから、まずは知識を説明して、そしてそのうえでマインドや背景を伝えて‥とするのが良さそうに思うのですが、仕方ない。
みんなにこの経緯を話してみます。
すると。
「あー。似たような研修を受けたことがありマス。でも、なんだかよく分からなかった‥。だから、そういう講義だったら受けなくていいです。自分たちでなんとか学習してみます」
あれまー。
専門家と初心者、なんとか架け橋になろうと試みたけれど。うまくゆかないものだなー。
もっと自分が鍛錬して、このテーマについて教えられるようになるとしよう。