勤務先で起こっているさまざまなミス・リスク事例(インシデント)について、定期的な振り返りと再発防止のミーティングを行っています。
今回は初めて、社外監査役の方をファシリテーターにしてのディスカッション。
このお方、当社の監査役となられてまだ三年目とのこと。ちょいとコワモテのオジサマ(笑)
「貴社の業務内容の深いところを理解していない点もあるので、シロウトにも分かり易いように説明してもらえると助かります」
との開会ご挨拶。
普段。
当たり前的に「この事象は手順書が定まっていなかったことが原因で、それをキチンとして、さらにダブルチェックをする」
みたいに、解決策として話し合ったりしているのですが。
監査役氏。
「手順書って、ソモソモなんのためにあるのかしらん?
手順を守れば、ミスは起きないの?それとも、各々のメンバーの取り組みの問題でもあるの?
それに。1人の人が完璧にチェックすれば、ダブルチェックなんて必要ないんじゃあ?」
矢継ぎ早に出てくる「素朴な疑問」に、つい、イラっとしちゃう(笑)
だーかーらー。
手順書もダブルチェックも必要なんだってばー。
参加メンバーでカンカンガクガク。
監査役氏。
「なんで必要なの?」
あえて聞かれて、よく考えてみると。
事象の検証や振り返りって、自分たちだけの共通言語で行いがち。
そして、その共通言語だけで解決したつもりになっちゃう。
ハッと気づきました。
例えば。昨日今日入社してきたヒトが見てもすぐにクリアに理解できるようにしておくことが、根本的なミスの解決に大切なのではないだろうか?っと。
ワタシの当たり前は、アナタの当たり前ではない。
そう思って、シンプルにやり方を考えてみること。
つい、行き詰りがちになりそうなとき。
身内だけでグルグルしちゃいそうなとき。
第三者の「素朴な疑問」が多いにヒントをもたらしてくれる。
気付かせてくれた監査役氏に感謝だわー。
「みんなの議論、楽しかったよー。これが大事なの。
オジサン、ちょっとコワそうかもしれないけれど、こう見えてもイイヒトなのよー」
と、メンバーを煙に巻きながら…去ってゆきました(笑)
さて。
手順書…云々とかじゃなく。基本に立ち返って考えてみるとしよう。