2018年4月1日。会社の年度初めが今年もやってきました。
こういうときに異動はつきもの。一年前に異動したワタシですが、またしても明日からまったく別の部署で新しい仕事を始めることになりました。
この一年間は管理職とは名ばかりの「ヒトリ部署」でノンビリしちゃってましたが、また現場の真っただ中に、ポイっと放り込まれることに(笑)
そんなときに、石川和男先生の本書は強い味方になってくれます。
5つの仕事
石川さんは、建設会社総務経理担当部長/大学講師/専門学校講師/セミナー講師/税理士と、5つのお仕事を掛け持ちする”スーパーサラリーマン”。
どうしてそんなにたくさんのタスクをクリアすることができるのだろう?
それは、「さまざまな術を駆使して仕事の速いリーダーであれるから」。
ぜひそのコツ「石川メソッド」を知って、自分も活用したい!
本書では「速いリーダー」と「遅いリーダー」の対比を、以下の項目にそり事例を用いて分かり易く解説されています。
- チームマネジメント
- 日常生活・環境
- 部下/上司とのコミュニケーション
- 報連相・ミーティング
- 仕事のやり方・段取り
- 自己啓発
「あるある」の連続
読んでいてもう、「あるあるの連続」です。
とくに刺さったメッセージをご紹介させていただきます。
任せる:部下が主役。上司はサービスカウンター。
→仕事を徹底的に任せて。必要なサポートを依頼された際は“Siri”みたいに、「何かお手伝いが必要ですか?」な上司になる。
顧客にとって価値を生まないものはすべてムダとみなす。
→必要か不必要かを判断するときに、この視点がすべてなのですよね。
速いリーダーは腹見せ。遅いリーダーは背中見せ。
→「背中を見てねー」的な発想は止めて、“お腹を見てもらえる”ようにしよっと。
クオリティ、コスト、デリバリー(QCD)の三つの視点で確認する。
→「成果物の質、必要な資金、納期」の三点を明確にした指示を行う。
速いリーダーは「どうしたら?(How)」と聴く。遅いリーダーは「なんで?(Why)と聴く。
→理由を訊ねるのじゃなく、最良の方法を一緒に考えることが大切なのですね。
どれも今まであまりできていなかったことだと反省。さっそく明日からやってみよう!
「勘定感覚」と「感情感覚」
さらに大切なこととして本書で教えてくれていること。
速いリーダーは「勘定感覚」があり、遅いリーダーは「感情感覚」しかない。
まさに「言い得て妙」!感服しました。
業務がわちゃわちゃしてくると、とかく「感情」が先走りがち。そんなときは「勘定」ととらえると冷静に客観的に判断できそうです。
時間術
リーダーは、いかに、限られた時間を効率よく活用するか。
本書では、この点にも言及してくださいます。
- 何かを止めなければ新たな時間は創製されない。
- 自分を成長させるのは、本を読むか人と会うしかない。
- テレビじゃなくDVDを観る。
- 通勤電車でスマホいじりじゃなく耳学。
- 会議は短い時間・最適な人数で執り行う。
まさに、「時は金なり」
せっかくリーダーをさせていただくのだから、自分だけでなく、みんなでこのことを大切にしなくっちゃ。
まとめ
明日からあらためて、リーダー復活だわー。
新たな部署だしまったくやったことのない仕事だし、完全アウェイ。
ツライなーー(泣)。でも、
本書を読んで教えてもらったことを一生懸命やれば、きっと何かが見えてくる。
そんな味方になってくれる、ありがたい一冊です。