部署間の溝を埋めるには?企業のメンタルヘルス対策で見落としがちな視点

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こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。

他部署とも合同で月例開催をしているミーティングがあります。

テーマは「健康経営について」で、我が部署のように健康保険の業務をおこなっているメンバーや、人事部門で労務管理をおこなっているメンバー、様々な立場で、会社全体の健康促進について検討することを目的としています。

昨今、各企業でこの課題にはかなり注力していて、弊社も同様。

毎回濃い内容でなかなかに充実なのですが、昨日のミーティングで我が部下さんが発言したことに、ちょっと疑問を感じてしまい…

あらためて「部下さんの気づきの汲み取り方」を考えるきっかけになりました。

メンタルヘルスについての、部下さんの意見

その「発言」とは、各社員のメンタルヘルスに関してのことでした。

メンタル疾患に罹って就労困難になった場合に休職制度がありますが、その際に利用できるのが「傷病手当金」

休職期間は給与が支払われないため、その代わりに健康保険から給与の6割程度を支給してもらえる、というものです。

この手続きに当部が密接に関わっているのですが、我が部下さん「うちの部署で傷病手当金の申請対応をしているけれど、現場の直属の上司がどこまで現状を理解しているのか?ちょっと疑問があるのです」ということが気になっていたらしく。

確かに一理あります。

なのですが、私は現場の部門長期間の方が圧倒的に長いので、つい反論してしまいました。

「いや、そんなことないよ。現場だってちゃんとキャッチアップしているから。」
もちろん、その介入度合いは部門長ごとで若干異なるでしょうが、部下さんの体調不良状況について何もしていないワケはありません。

「みんなが健やかでいられる」合意形成が大事

とはいえ。

休職者がここ数年特に増えていることも事実で、それに対してどうすべきか?という議論をしている最中でしたので、
健康保険の立場から部下さんが案じてくれたことはありがたいですし、その気付きを出来る限り汲み取ることに努めたい。

ただ、現場だったり、人事だったり、健康保険だったり、それぞれの立場優先でお互いのことが見えていないこともありますし、肝心なのはとにかく「みんなが健やかでいられる」そこに合意形成すること。

「自分たちがやっているのに、相手の部署はやっていない」的に論じるものでは無いです。

部下さんからの、その後

ミーティングが終わった後に、この部下さんが不安そうな顔をして私の席までやってきて
「いくみさん、先ほどはすみませんでした。自分の業務目線が優先で、他部署側の視点にケアできていませんでした。」
と言ってもらい嬉しくなりました。

いやいや、確かに現場ができていないこともあるだろうから、その橋渡しにこれからもぜひ力を貸してください。

意見くれてありがとうね。

と返したら、にっこり笑顔に変わってホッとしました。

部下さんの気付きを蔑ろにしない。一旦は反論してしまいましたが”汲み取り”大事。あらためて心しています。

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。

40歳で正社員復活し、現在は元上場企業で20年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。

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