こんにちは。女性管理職19年の いくみ(@nesan_blogger)です。
職場でのメンタルヘルスは、誰にとっても重要なテーマですが、特に女性の場合特有の課題が存在します。
体調や疾患など、身体的な要因が心に大きな影響を及ぼすことや、家庭との両立を図りながらキャリアを積む中で、これらの課題が複雑化することも少なくありません。
この記事では、実際にメンタルを崩してしまった部下さんとのコミュニケーション事例も含めて、女性特有のメンタルケアについて解説します。
女性特有の課題に寄り添うことの大切さ
多くの職場では、上司や同僚に男性が多い場合があり、女性特有の問題に対する理解が十分でないこともあるかもしれません。
こうした特性に配慮し、適切なサポートを提供することが、女性社員の心理的安全性を高め、ひいては職場全体のパフォーマンス向上にもつながります。
私の部下さんにも、家庭と仕事の両立に悩み、メンタルを崩してしまった女性がいました。彼女の夫は仕事が非常に忙しく、ほぼワンオペで家事と2人の子育てを担う状況が続いていて…。
キャリアも目指したいのに、壁が次々と立ちはだかり、心身共に疲弊してしまったのです。
このような状況では、まず無理をしないことが最も重要です。私は彼女に対して、無理なく自分の役割をこなすこと、そして仕事も自分のペースで続けることを大切にするよう進言。
子供が成長するに従って、もしくは夫の仕事の状況が変わることもあるので、その際にはキャリア中心の考えを持てば良いとも伝えました。
アドバイスを受け入れ、彼女は少しずつ健康を回復し、今では再びキャリアを目指して意欲的に取り組んでいます。
こうした支援がなければ、彼女は今も心身の不調に苦しんでいたかもしれません。
女性が抱えるメンタルヘルスの理解とサポート
一方で、女性が抱えるメンタルヘルスの課題は、体調の変化や健康問題と深く結びついており、月経周期によるホルモンバランスの変動や、更年期に伴う身体的・精神的な変化は、女性の生活や仕事に大きな影響を与えることがあります。
また、女性特有の癌、たとえば乳癌や子宮癌などのリスクや、その予防や治療に関する心配も、日常のストレスを増大させる要因の一つともなる。
これらの健康課題に対して、職場が適切な理解を示し、必要なサポートを提供することは、女性社員が安心して働き続けるために不可欠です。
例えば、健康診断のオプション検査推奨や、健康相談窓口の設置、柔軟な勤務時間の導入など、具体的なサポート体制を整えることが求められます。
長期的な視点での育成とサポート
このような健康課題や生活環境の変化に対応しながら、女性社員を長期的な視点で育成することが大切。
目の前の業務に追われがちな日々の中で、つい短期的な成果に目を向けがちですが、女性社員が抱える課題に理解を示し、長期的なキャリアプランをサポートすることが、最終的には企業の持続的な成長にもつながるのです。
女性だから特別に扱うべきというわけではありません。しかし、特有の課題に対して理解を深め、寄り添い、必要なサポートを提供すること。
彼女たちが能力を最大限に発揮し、職場に貢献するために欠かせません。
最後にひとこと
職場でのメンタルヘルスケアは、個々の従業員の幸福だけでなく、企業全体の健全な発展にも不可欠です。
それぞれの性別ごとの特徴へ理解を示し、長期的な視点で育成することが、健やかな職場環境を築く鍵となるでしょう。
上司や同僚がこの点に気づき温かく見守ることで、心理的安全性が確保され、職場全体のパフォーマンス向上につながることを願っています。