東京都美術館(東京都台東区)で2018年1月23日(火)~4月1日(日)開催の『ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜』
一族の祖である、ピーテル・ブリューゲル1世の最高傑作といわれている「バベルの塔」
2017年4月に同美術館で開催されていた『ブリューゲル・バベルの塔 展』で、その大作を観ることができました。
今回の『ブリューゲル展』は、ピーテル・ブリューゲル1世から始まり、9人に渡る画家一族のそれぞれの作品が網羅的に展示されている、とても貴重な機会でした。
ブリューゲル一族
16~17世紀のヨーロッパにもっとも影響力を持った画家、ブリューゲル一族。
父から子へ。子から孫へ。受け継がれてゆくその作風は、オランダを中心に広がった芸術、フランドル絵画と呼ばれています。
パンフレットには、系譜が分かり易く説明されていてありがたい。
父→息子(ピーテル・ブリューゲル2世、ヤン・ブリューゲル1世)
孫(ヤン・ブリューゲル2世)
ひ孫たち(アブラハム・ブリューゲル、ヤン・ファン・ケッセル1世)
ひとつひとつの絵画を直に見ることができ、どの作品もとても精緻でかつ、活き活きとしていて、今にも動きだしそう!
それぞれの個性
とくにワタシが惹かれたのが、ヤン・ブリューゲル1世と、ヤン・ブリューゲル2世による《机上の花瓶に入ったチューリップと薔薇》。
パンフレットの表紙にもなっていますが、花たちの活き活きとした様子と色彩が、本物の生け花を見ているようです。
お土産にポストカードを買っちゃいましたw
ピーテル・ブリューゲル2世による《野外での婚礼の踊り》。やはり、パンフレットの表紙になっていますが、結婚式での人々の楽しそうな様子がとても伝わってきます。
ひ孫のヤン・ファン・ケッセル1世による《蝶、カブトムシ、コウモリの習作》は、まるで昆虫標本を見ているよう。
ファミリーでも、それぞれの個性や作風に違った味わいがあり、こうした点を一同に鑑賞できるのも、本展の魅力です。
東京都美術館、ぜひおススメです
わずか30cm四方の小さな絵から、屏風のような「三連祭壇画」もあり、どの作品も500年近く前とは思えないくらい、とってもキラキラしていて色彩鮮やか。観ているだけで癒されます。
毎回の特別展が楽しみな「東京都美術館」
上野公園内を散歩しながら訪れるのもヨシ。毎週金曜日は20時まで観ることができます。
音声ガイド(有料:540円)を聴きながら観るのが、作品への理解を深めることができて◎です。