こんにちは。女性管理職19年の いくみ(@nesan_blogger)です。
部下さんのメンタルヘルスのケアは、上司として非常に重要な役割の一つですが、日頃から彼らの様子を細やかに見守るつもりでいても、実際にはメンタルを崩してしまった後で初めて気付くことが多いもの。
この記事では、メンタルを崩した部下さんが健康を取り戻すための具体的なサポート方法と再発防止の取り組みについて、私の経験を踏まえて解説します。
部下さんのメンタルヘルスを見守る難しさ
管理職として日々の業務に追われる中で、部下さん一人一人の精神状態を把握するのは簡単ではありません。
私自身、部下さんが実際にメンタルを崩してしまってから気づく…という経験を多くしてきました。
日常的にコミュニケーションを取ることで様子を見守る努力はしていますが、見落としてしまうこともありがち。加えて、気付くタイミングが遅れてしまう原因の一つに、部下さん自身が不調を隠そうとすることが挙げられます。
特に日本の職場文化では、「弱音を吐かない」「頑張り続ける」という価値観が根強く、メンタルヘルスの問題を抱えながらも無理をしてしまうことが多い。
これに対して、上司としては部下さんの小さな変化やサインを見逃さないように注意を払うこと。シンプルですがこれに尽きます。
産業医や社内保健師との連携
では、実際にメンタルヘルスの問題が発生した場合、どう取り組んでいけば良いでしょうか。
私が最も大切だと考えているのは「産業医や社内保健師との連携」です。
一般的な病院とは異なり、彼らは業務内容や職場環境を深く理解しているため、より適切なサポートを提供することが可能。
メンタルを崩した部下さんは休職に入ることが多く、定期的な産業医や保健師との面談が効果的でした。
面談を通じて、彼らの健康状態を細かくチェックし、その後のフィードバックを上司として把握することで、二人三脚で改善を目指すことができたものです。
こうしたサポート体制は、部下さんが安心して職場に戻るための重要な基盤となりますし、適切な対応を取ることで、再発のリスクを低減することが可能だと言えます。
再発防止とフォローアップ
一方で、部下さんが健康を取り戻した後の進め方もポイントです。
そのためには、シンプルではありますが、再発防止のためのフォローアップが欠かせません。
例えば元の職務に一気に戻すのではなく、徐々に業務に慣らしていく…配慮をしながら、最初は軽い業務から始め、徐々に本来の業務量や責任を増やしていくこと。
それによって本人の負担を軽減し、安心して職場に戻れるよう支援する、等が具体的な方法となります。
また、こまめなコミュニケーションを取り部下さんの状態を確認することで、再発の兆候を早期に察知することも重要。
上司としての役割は、彼らが抱えるストレスや問題を理解し、対するサポートを提供する。加えて、部下さん自身が自分の健康状態を管理できるよう支援すること。
どんなにケアを尽くしても残念ながら再発してしまうこともあります。しかし、それでも上司として全力を尽くしてサポートを続けることを忘れてはなりません。
再発してしまった場合でも、部下さんが再び健康を取り戻すための支援をしていくことで信頼関係を築き、ひいては、職場全体のメンタルヘルス向上にもつながるのです。
最後にひとこと
メンタルヘルスのケアは、簡単なことではありませんが、上司として出来得ることを懸命に取り組む。
そして、職場のより健全な運営を実現していきましょう。