会社員にとって、最も大きな節目とも言える「定年」
私も数年前、この事態を目の前にして様々な悩みに直面しました。
そんな時に、実際に定年を越えてさらにそれまで以上に生き生きと活躍されている先輩の話は、とても参考になるもの。
セカンドキャリアコンサルタント・高橋 伸典さんの新刊『定年後自分らしく働く41の方法』はまさに、その導き役となってくれる1冊。
ご紹介します。
定年後は、働くを楽しむための時間
「はじめに」で書かれているキーフレーズがとても刺さります。
この本には、普通のサラリーマンが試行錯誤の末に掴んだ「幸せなセカンドキャリアの築き方」が書かれているのです(中略)「人生後半戦の働き方」は今までとは全く違います。「生活のために働く」のではなく「自分のために働く」に切り替わるのです
人生100年時代と言われて久しい昨今。
「定年」という言葉自体、ネガティブなイメージばかりが先行しがちですが、この節目って、言い換えると「ご褒美」なのかもしれない。
定年を越えたからと何もせずボーッとしているだけでは当然、人生を楽しめません。
だからこそ、働くことを楽しむ、そのための時間でもあるのだ。
読んでいると、あらためてワクワクしてきます。
4つのポイント:現場の生の声・働き方選択肢・強みの発揮・マインドチェンジ
本書は主にこの4つのポイントで構成されています。
著者ご自身が、コンサルタントとして多くの方々のセカンドキャリアご支援をされてきた中での「現場の生の声」
様々なシニアの方々の成功例紹介に始まり、再雇用・業務委託・独立など、働き方選択肢の解説。
定年後だからこそ、それまでに培ってきた「自分オリジナルの強み」を発揮することで、幸せな働き方が実現できる、そのための棚卸しの方法。
マインドチェンジでさらに生き生きと充実したワーキングライフを送ること。
どれも身近ですぐに取り組めるお役立ちメソッドが満載です。
数年後にも改めて見返して、きっと強い味方になってくれる
現在の自分は「定年再雇用」で引き続き管理職業務を継続していますが、この仕事にもいつか終わりがきます。
3年後かもしれない、5年後かもしれない…その時にも本書を改めて見返して、きっと強い味方になってくれるに違いありません。
定年を間近に控えている人にも、そうでない人にも、ぜひ読んでほしいオススメの書。文庫本なのも嬉しいポイントです。