拙著『女性管理職が悩んだ時に読む本』を出版して、この記事を書いている時点で、8か月経ちます。
先輩著者さんが「書店さん回りが大切」と口々に言っておられたことに倣って、発売直後から私も書店さん回りを続けてきました。
これから本を出版する人へ参考にしてもらえたらと、この記事を書きます。
著者の書店さん回りとは
まずは、著者の書店さん回りについて。
版元(出版社)さんによって、その方針は様々あります。
著者が書店さん回りをするのがオッケー、あるいNG…それぞれありますから、まずは発売前に確認しておきましょう。
私の版元さんは、オッケー方針でした。
その場合、次に確認すべきことは、どの書店さんに置かれているか(配本先)
編集者さんに依頼すれば、そのリストをもらうことができます。
また、自分の著作が明記されている名刺を用意するのはもちろんのこと、陳列棚に添えてもらうPOPも合わせ持つと良い。
POPはオリジナルで作れればよりベターですが、版元さんからもらうこともできて、私は後者で進めました。
書店さん回りの要領
晴れて自分の本が発売となったら、リストを元に次々に書店さんを訪問。
私は本業(会社勤務)をしながらの活動でしたので、どうしてもそのために割ける時間帯が、平日の夕方または土日となってしまい、なおかつ、日頃の生活範囲で行ける先に限られます。
応援隊を作って、お仲間に協力してもらう方法もありますが、自分の足で回りたい..!という想いがあって、このやり方はしませんでした。
実際の訪問方法は、もうほとんどアポなし突撃(笑)
まずは、売り場にいる店員さんか、レジに列待ちをして申し出します。
「私はビジネス書の著者です。こちらで拙著を置いてくださっていて、お約束もせずに申し訳ございません、ご挨拶に伺わせていただきました」
多くの書店さんでは、ビジネス書のご担当さんに取り次いでくださり、名刺もPOPもお渡しすることができましたが、一部は
「担当者が居ないので、出直していただけますか?
◯◯の時間帯なら、おそらくほぼ対応可能です」
もしくは
「アポイント取ってから来てください」
最悪だと
「出版社さんからの依頼でない限り対応しかねます」と、なかなに高飛車な門前払いもありました。
ま、それはさておき。
書店員さんは、お忙しいのです。
そんな折にも1人の著者がアポ無しでやってきたことに快く対応してもらえることは、感謝の念にたえません。
中には、すぐにPOPを掲示してくれたり、そのお店ならではの状況を教えてもらえることもあって、ありがたい。
例えば、ある店舗さんでは大々的に平積み(手元に位置している陳列箇所に縦に積んでもらっている)されていて、お礼を伝えたところ
「うちの店は働く女性のお客さんが多く来てくれるので、いくみさんの本、結構手に取られていますよ」と、現場の生の声を聴かせてもらえて感激しました。
なお、書店さんで自分の本が陳列されている様子を撮影してSNSに投稿したいときは、必ず許可をもらいましょう。
この点については、どのお店からもご了承をいただけました。
発売から数ヶ月経っても挨拶に行く
さて。
書店さん回り、発売直後に集中して取り組んでいくことが大切ですが、一方、発売から数ヶ月経っても、ぜひ、やってみると良いです。
とくに、旅先など、たまたま訪れる機会があった時に、書店さんに自分の本を置いてもらっていたら。
その頃になったら、もはや「棚差し」(陳列棚に1冊だけ置かれている)状況なことも多いので、POPの出番はありません。
私は、帰省で福岡県に立ち寄ったときに、当地の書店さんに挨拶に行きました。
すると。
「女性管理職に特化した本、とても良いですよね。入れ替わりが激しいリーダーシップ分野なので、棚差しですみません。コンスタントに購読されていますよ」
とのお言葉をいただいて、涙が出そうになりました。
読者さんと書店さんに心より感謝です。
最後にひとこと
刑事ドラマのセリフではありませんが、
「答えは、現場にある」
初出版でアップアップな中でも、書店さんとお話しさせてもらって、このことをあらためて心に刻んでいます。