突発性難聴、その名の通り突然発症する 私が入院ではなく通院を選んだワケ

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突発性難聴。芸能人や身近なところでも時々聞くことがあった病気。

まさか自分が罹るとは思ってもみませんでしたが、残念ながら発症してしまいました。

病名のごとく、そして罹患者さんたちが口々に言う「本当に突然発症する」まさにその通りでした。

この記事では、同じ病気になった人に参考にしてもらえたら…と、罹った時のこと、その後の治療について私の経験を書きます。あくまでもいち患者の経験談となりますので、ご了承ください。

突発性難聴 症状は突然やってくる

突発性難聴の原因は詳しくは解明されていないようですが、例えばストレス過多や何かの感染症が引き金になる、という話も聞きます。

確かにかなり疲労が蓄積していて、特に直近3ヶ月くらいは”てんてこ舞い”な毎日。

とはいえ、風邪も引かず胃痛とか腹痛もないし、コロナは1年以上前に罹ったきりだし…全く元気にしていました。

とある休日の夜。急に「キーン」と耳鳴りがしてきてなかなか治らず。30分ほどしてようやく鳴り終わったと思いきや、今度は右耳がよく聴こえず(と、いうよりほぼ聴こえない)。

ま、一過性のものだろうと気楽に考えていたのですが、翌朝になっても全く改善せず。生憎その日は仕事の予定が詰まっていて休暇を取って病院に行くことも叶いません。

出社してしばらくしたら、気分が悪くなってきてなんだか時々眩暈もする。部下さんたちの声が遠くから聴こえてくる気がする…ここでようやく「もしかしたら突発性難聴かも?」と心配が募ってきます。

ネットを見ると「発症したら少しでも早く治療開始することが重要(遅れると不治になる確率高し)」とも書いてあってさらに怖くなってしまい、昼休みに勤務先近くの耳鼻科クリニックへ行きました。

耳鼻科クリニックを受診

まず最初に、医師からの問診と耳の中を「懐中電灯の先が尖った」ようなものでチェック。

次に看護師さんから「聴力検査」を案内されます。

健康診断でよくある"個室に入ってヘッドフォンを付けて、音が聴こえたらブザーを押す"というアレ。

左右それぞれを「鼓膜を通す」「鼓膜を通さない」2パターンで検査してもらうのですが、やはり右耳はほとんど聴こえません。しかもあの”個室”に15分近く閉じ込められてさらに気分がすぐれなくなってしまいます。

再び医師の診察で開口一番「突発性難聴です。右耳の聴力が著しく低下しているので入院する必要があり、紹介状を書きます」との説明。

えーー?入院??

先生曰く「通院(薬物服用のみ)だと、この状態には効きません。入院期間は1週間から10日くらいになると思われます」

思わず絶句しそうになる。

仕事はなんとか部下さんたちに任せてやりくりしてもらうとしても、実はこの発症した数日後に「人生の一大事」といっても過言ではない、私に取っては超重要なイベントがあって是が非でもやり遂げたい。そのためにこの3ヶ月必死で準備してきたのです。(それもあっての”てんてこ舞い”でした)

万が一入院せざるを得ないことを考えて、勤務先近辺の病院ではなく、自宅近くの大学病院へ紹介状を書いてもらい、急ぎ職場に戻って部下さんたちや上司に事情を説明。

その夜は憂鬱度マックスで過ごしました。

大学病院を受診、入院ではなく通院を選択したワケ

翌日も仕事の予定が幾つか入っていましたが、全てキャンセルし休暇を取って大学病院へ。

紹介患者とはいえ未予約で行きましたから、相当の時間が掛かるだろうと覚悟していましたが、薬局まで入れたらトータル4時間くらい。ヤレヤレ。

受診の様子と”運命の診断”

受診の様子は前日のクリニックと同じ、問診→聴力検査→診察。今回も悲しくなるくらい右耳が全くと言っていいほどほぼ聴こえず。看護師さんが気の毒がってくれたほどです。

そして”運命の診断”

先生「重症です。明日から入院されることをお勧めします。期間は1週間です」

私「あのぉ、どうしても今週土曜日に大きな予定があってそこ、外せないんです。日曜日からじゃダメですか?」

先生「ダメです。ただし、患者さんの中には『どうしても入院ができない』という方もいらっしゃいますので、その場合は通院で薬物治療をしてもらうことになります」

治療法について

先生の説明を簡単にまとめると

  • 突発性難聴の治療法としてはステロイド投与となる
  • 入院の場合は、より効き目の高い点滴を使用、通院の場合は経口薬を服用。前者の方がより多くの効果を期待できるが、残念ながら双方とも完治できる確率は1/3ずつ(つまり2/3は完治しない可能性が高い)で変わりない
  • 点滴と経口薬を混ぜて、とか、数日だけ入院その後通院…などといった「合わせ技」は無い。どちらか一方を選択し共にほぼ1週間ほどの投与

といったことが解りました。

入院ではなく通院を選択したワケ

【双方とも完治できる確率は1/3ずつ(つまり2/3は完治しない可能性が高い)で変わりない】
という話で、私の心は決まりました。

入院は辛いですし、仕事のことやプライベートの大事な予定も色々とあるし、人と約束したスケジュールもいくつかある。それらのことを全て蔑ろにするよりも、今の生活を続けながら薬を飲んでいくこと。

もちろん、医師が言うとおり「点滴の方が効果が高いからよりお勧め」という点も十分に理解できますが、その上での決断です。

クリニックの先生を悪く言うつもりは決してありませんが、「入院一択です」と言われてしまうより、より詳しい説明や理由付けをもらったことで、病気に罹って万が一聴力が戻らないかもしれないことは大きな不安ですが、気持ちに整理がつきました。

最後に大学病院の先生が「あの時入院を選択していればよかった…後悔してしまうことがあったら心配です」との言葉も嬉しかった。

「だって、同じ1/3でしょう?大丈夫です」なんだか自分に太鼓判を押しちゃったのです(笑)

経口薬服用開始

そして処方してもらったのが「プレドニン錠5mg」という薬です。

最初の2日間は朝と昼に6錠ずつ(覚醒作用があるため、夜の服用は避ける)次の2日間は3錠、さらに2日間は2錠、最後1日は朝のみ2錠で1週間。いわゆる「漸減していく」という飲み方。

加えて、胃の粘膜に影響を及ぼしやすいので胃薬と、代謝や血流改善への効能がある「アデホスコーワ錠」、神経障害への効能がある「メコバラミン錠」は毎食後に服用します。

プレドニン錠は副作用もそれなりにあるので、ちょっと気になりますが、初日2日目時点ではさほど心配なる点はなく、心なしか右耳が少し「開通」し始めたような感覚もあって、ホッとしました。

整体で血流改善を目指す

最初にこの記事を書いたのが、発症から2日時点。

ステロイド服薬の期間が終わり次の受診(約3週間後)聴力検査では、当初の「まったく聴こえない」から、耳奥の一部分が聴こえるようになり。それでも常に「ザーーーッ」と耳鳴りがしていて耳手前の音はやはり聴こえません。

引き続き「アデホスコーワ錠」「メコバラミン錠」の服用をしつつ、経過を見ることとなりました。

一方で、たまたまネットで見つけたのが、自宅近くにある整骨院での突発性難聴の改善例。藁にもすがる思いでその整骨院を訪れて、施術開始。

整体の先生曰く、全身の凝りが血流不全をもたらすことによって、聴覚の炎症を引き起こしている場合があるので、とにかく身体をほぐしていきましょう、とのこと。

その後、週3日ほど、各回15分ずつほどの施術を受けて1ヶ月。現時点では劇的な改善には至っていませんが、これまでの凝りの蓄積が徐々に柔いでいることは実感できています。

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。

40歳で正社員復活し、現在は上場企業で19年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。

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