ワーキングマザーを30年やってきた私ですが、お恥ずかしながらよき親であったとは言い難い。むしろその逆だったかもしれません。
時間や物事に追われて、つい自分の感情を全面に出してしまったり、子どもが私に「こうしてほしい」と思っている通りに、おそらくできてなくて、自責の念に駆られてしまったり…
今振り返っても、かなりポンコツ。
長谷 静香さんの『看護師のためのアドラー流子育て・自分育て』を読んでみて
あの頃にこの本に出会っていたかった!と切に思いました。
ご紹介します。
大人が自分の人生を主人公で生きていくことが、子どもの自立につながる
ご自身も看護師さんをしながら3人のお子さんを育ててこられて、悩みが尽きない中「アドラー心理学」に助けられた。
現在は勇気づけセミナーの講師として活躍されている、著者ならではのエッセンスがギュッと詰まっています。
とくに刺さったフレーズが
【大人が自分の人生を主人公で生きていくことが、子どもの自立につながる。だから、子どもと共に育っていこう】
そうか。私は「子どもを育てる」という一方向の思考しか持てていなかった。自分も共に育っていくと捉えたら、それだけでも心が穏やかになれると気付きました。
子育て・自分育て ポイント
具体的なメソッドとして
✔️アドラー心理学の「勇気づけ」の考え方が、子育てにも役立つ。そのために必要なキーワードは「尊敬・信頼・共感」(反意語は、減点主義、ダメ出し、非難…など)
✔️子育ての前に、まず、自分の心を整えて、どんな自分にもOKを出しておくこと(子どもの心を満たす前に、自分の心を満たしておく)
✔️ひとりで頑張らない。周りの人たちに頼って良い。
…etc. 宝のメッセージがたくさん。
私は、きっと息子に育ててもらった。息子よ、ありがとう。
あらためて親愛の気持ちが沸き起こってきました。
年齢別の関わり方
加えて、子どもの年齢別の関わり方が細かく解説されている点もお役立ちポイントです。
子育ての仕方って一律じゃなくて、年齢を追うごとに様々な変化が訪れる。
生活のこと、学校・勉強のことや、夏休み明け(我が息子は、学生時代ずーっと、この夏休み明けが"鬼門"でした)などケアすべき点を教えてもらえて。
繰り返しになりますが、子育て真っ只中だったあの頃に、この本に出会っていたかった!
タイトルにある看護師さんだけでなく、全てのお父さんお母さんに超絶オススメの1冊です。
最後にひとこと
私自身は”ポンコツお母さん”で終わってしまいそうですが、せっかく本書から教えてもらったこと。
息子には鬱陶しがられるかもしないけれど(笑)お嫁さんにぜひプレゼントしたいと、密かに考えています。