部下さんへのメールで使ってはいけないNGワード「貴殿」その理由を解説

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こんにちは。女性管理職18年の いくみ(@nesan_blogger)です。

部下さんとメールやりとりするとき、相手のことを名前(苗字)で呼ぶようにしています。
例えば、「山田さん」という苗字の部下さんだったら、「山田さんの判断で決めてもらっていいですよ」などといった塩梅。

ところが、自分が上司から受け取ったメールでとても嫌な気持ちになった言葉があります。

それは「貴殿」

このワードは部下さんとのメールやりとりに使ってはいけません。しかも、相手が女性であれば尚更不適切。

私の経験をもとに解説します。

上司から部下へ「貴殿」というワード NGの理由

まず、この「貴殿」というワードがなぜNGなのか?について。

一言で申しますと上司からこのように言われること自体が、慇懃無礼と感じて他ならないからです。

ちなみに、慇懃無礼(いんぎんぶれい)とは?

「表面は丁寧で礼儀正しいように見えるが、実は尊大で無礼なこと。また、そのさま。」つまりは「丁寧すぎてかえって失礼」ということ。

私がこの言葉を受け取ったときに、見下されたと強く印象を持ちました。

しかも。

「貴殿」は男性が目上もしくは同等の男性に対して使う敬称で、つまりは、男性同士で使う敬称と言われています。
上司は男性ですが私は女性。どうしてもこの種の言葉を使いたいのでしたら「貴女」が正しいのです。

ですからなおさら違和感を否めませんでした。

なぜ上司はこの言葉を使ったのだろう?

一方、上司側の心情についてを推察してみます。

前段落でもお伝えしましたとおり、私は決して部下さんに対してこのような言葉遣いはしませんが、それはさておき。

上司はおそらく私の対応について不満を抱いていて、何かしら質したいと「貴殿」と書いたのかもしれません。
何故ならば、慇懃無礼さを醸し出すことで、直接的な怒りモードにとって変われるって思えてしまうから。

部下さんとのコミュニケーションでこうした経験を持ち合わせていませんが、それ以外、プライベートでのコミュニケーションで、自分が発信側として似たような経験をしたことがあります。

詳しくは端折らせてもらいますが、相手から「ねーさん、なんでわざわざそんなに敬語みたいな言い方するんですか?」と言われたこと。

私はその人と対話するのが苦手でした。そしてそれまでの色々なやりとりの経緯にちょっとイラっとしていたのです。だから、慇懃無礼になってしまったのだ。

あらためて気づきました。

NGワードに気をつけることが大切

少し話が脱線してしまいましたが、とにかく上司は部下さんとのコミュニケーションにおいて、NGワードに気をつけることが大切です。

明らかにハラスメントと見受けられる語彙を使ってはいけないことはもちろんですが、今回ご紹介したような”慇懃無礼ワード”もご法度。

大切なのは、上司部下だろうが先輩後輩だろうが、相手を思いやる心に他なりません。

我が上司の振る舞い是非は脇に置いとくとして。この事例を”反面教師”として、不用意な言葉選びをせぬようにと心しています。

最後にひとこと

堅苦しい言い回しを使わないこと。できる限り平易な語彙を使うこと。

メールも文章表現の一つですから、「相手にどう伝わるのか?」という点に、より気をつけていきたいものです。

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。

40歳で正社員復活し、現在は元上場企業で20年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。

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