写真が活き活きと語りかけてくれる 「東京都写真美術館」(東京都目黒区)

ものくろキャンプ写真術ワークショップの「リサーチトリップ」で、
師匠のShinya B Watanabeさん、ものくろさん、でぐっちさんと一緒に東京都写真美術館を訪れました。

1月28日まで三つの展覧会が開催中。

写真美術館って初めての経験ですが、絵画とはまた異なる趣で、歴史的な一枚一枚の写真が時空を超えて活き活きと語りかけてくれる。素敵な空間です。

本館は、”日本で初めての写真と映像に関する総合的な美術館”として、1995年に恵比寿ガーデンプレイス内にオープンしたそうです。

三つの展覧会

「アジェのインスピレーションーひきつがれる精神ー」
1800年代後半~1900年代前半にかけて活躍した、フランスの写真家、ウジューヌ・アジェが後世の写真家たちにどのような影響をもたらしたのか。アジェの作品やその後の写真家たちの代表作品が展示されています。

「生誕100年 ユージン・スミス写真展」
フォト・ジャーナリズムの歴史に多大な功績を残したユージン・スミス。
そのドキュメンタリー写真150点を展示。
日本ともかかわりが深く、「日立」「水俣」などをテーマに日本で撮影された作品もあります。

「無垢と経験の写真 日本の新進作家 vol.14」
将来性のある作家さん発掘のため、新しい創造活動の展開の場として2002年より開催されている、第14回目。

まずは全作品を見回り、それから自分に問いかける

Shinyaさんから、見方のコツを教えてもらいます。

  1. まずは、説明文などは読まずに、全展覧をぐるっと見回る。文字からでなく、映像で感じる。
  2. その後、自分に問いかける。「もう一度見たいか」?
  3. Yes.であれば、今度は好きな方法・ペースで鑑賞する。

実際にこの方法でやってみると、”作品とのより深い対話の時間”を得ることができました。

アジェとその精神が引き継がれた作品たちに魅了された

”近代写真の先駆者”とよばれるウジューヌ・アジェ(1857-1927)。
「大型暗箱カメラ」をかついで、パリの街並みを記録し続けた。
最初の頃は「鶏卵紙」という、卵白を用いた写真プリント技法が使われていたことも、Shinyaさんから教えてもらいました。
作品の下のほうにもそれぞれの技法が書かれてあります。

セピアがかったパリの建物や看板、人々。
往時の風景に思いを馳せることができ、とても心惹かれました。

地道に活動していたアジェが注目されるようになったのは、亡くなる数年前。偶然にも、パリの近所で活動していたマン・レイが雑誌に取り上げたことがきっかけだったようです。

アジェのシュルレアリスム。独特の世界観。

確かに作品たちを観ていると、そんな雰囲気に、どんどん引き込まれていきます。

アルフレッド・スティーグリッツ

アジェの作品につづいては、彼に影響を受けたといわれる後世の写真家たちの作品がならんでいます。

ワタシがもっとも感銘を受けたのが、アメリカのアルフレッド・スティーグリッツ。

その代表作である「三等船室

やはり、Shinyaさんに解説いただきました。

この作品は構図が秀逸。上は(おそらく、一等船室?)裕福な人々。下は三等船室利用の庶民。真ん中にある「渡し通路」がその、物質的・精神的な隔たりを見事に表現している。
写真でここまでの世界観がだせることに驚嘆したピカソが、この「三等船室」で衝撃を受け、以降、キュビズムの世界に大きく転換していったといわれている。

このエピソードを聞いて、さらに感動。
なんどもなんども食い入るように本作品を目に焼き付けてきました。

まとめ

写真が活き活きと語りかけてくれる。
時空を超えて、歴史を伝えてくれる。

東京都写真美術館、楽しいです!

木、金曜日は20時までオープンしていて仕事帰りにはありがたい。
各展覧が自由に行ったり来たりできる、お得なセット券もあります。

東京都目黒区三田1-13-3

投稿者プロフィール

ねーさん(ikumi3)
ねーさん(ikumi3)
会社の管理職/100年ライフブロガー/色々学び人
30数年会社員まっしぐら、定年まであと数年…というところで、会社の組織改編や家族の不調に見舞われお先真っ暗に…。その後、さまざまな学びと素晴らしい師匠たちに出会うことで救われる。この経験により「今後の100年ライフを楽しく過ごし、同じような人を一人でも増やしたい」というビジョンをもつに至る。このブログではそんな私の思いや実践をお伝えすべく、2017年7月22日から640記事連続、毎日更新中。(2018年10月31日現在)→詳しいプロフィールはこちら