こんにちは。女性管理職16年の いくみ(@nesan_blogger)です。
管理職をやっていると、つい忘れそうになってしまうのが「現場感覚」
実務担当のときは、その感覚はもちろん常に肌で感じられるものですが、いったん業務から離れてしまうと、現場で何が起こっていて、どんなことを至急で対応しなければならないのか?
センサーが鈍ってしまうものです。
しばらく実務から離れてしまったことで、的外れなことを指示しそうになった反省と気づいたこと。
管理職だからこそ「最新の現場感覚」が必要で、そのために私が心がけていることについてご紹介します。
管理職が「最新の現場感覚」を忘れないこと なぜ大切なのか?
まずは、管理職が「現場感覚」を忘れないことがなぜ大切なのか?
ポイントを3つに絞ってお伝えしますと
- 管理職自身の過去の経験則だけでは、人は付いてこない
- クライアントさんの悩みに応えるためには、現場で何を必要としているのかを知ることが重要
- 物事の変化は常に起こっているということを必ず意識する
私の失敗談を交えて、さらに詳しく解説していきます。
「最新の現場感覚」を見失いそうになった、私の失敗談
前段落の3つのポイント。実は私の失敗談が元になって気づいたことなのです。
管理職として統括する責務はその対象チームによって様々ですが、ここ数年は業務実施部門からしばらく離れてしまっていました。
私自身はずっと業務実施一筋だったので、奥で支えてくれている管理部門メンバーたちのことをしっかり理解しようと努めていたところ、組織変更で再び業務実施部門を担当することに。
自分のマインドをあらためて切り替えることの苦労と、新たな部下さんたちから次々と寄せられる相談に防戦一方になってしまったのです。
具体的に言いますと
- 以前だとこんなふうにやっていたのだけれど
- 一般的にいうと、こうするのがいいと思うのだけれど
…etc.
話の最後に「だけれど」がつくことばっかり。キョトンとしている部下さんの様子にハッとしました。
私ちっとも現場感覚持てていない。しばらく現場から離れていたから…などと言い訳にはならず。
過去の経験則だけでは部下さんは付いてきてくれません。
クライアントさんの悩みに応えるためには、現場で何を必要としているのかを知ることが重要
我が勤務先の業態はサービス業なので、一言でその使命を表すとなると「クライアントさんの悩みに応える」
部下さんたちに対応を任せるのではなく、
"現場で何を必要としているのか?"を知るためには、上司が自分で行動しなければ始まりません。
たまたま直近でトラブルが発生していて、前任の管理職宛にきていたクライアントさんからのメールを部下さんが転送してくれました。
しかし、着任したばかりで何がどうなっているのやらサッパリ解らず。
大慌てで部下さんたちから「事情聴取」して、なんとか概要がつかめました。
とにかく自分が矢面に立つ。クライアントさんに後任は私であることを伝え、詳細確認した上であらためて返答しますとメールを送ったところ。
クライアントさん「ねーさん、初めまして。ご状況承知しました。またの連絡を待っています」と返してくれるじゃありませんか。
異動後でいっぱいいっぱいな中でも、現場感覚を少しでも取り戻せたかなぁと思えた瞬間でした。
物事の変化は常に起こっているということを必ず意識する
管理職をやっていると、つい守りの姿勢になってしまって、現状維持ばかりを意識してしまいがちです。
いやいや。物事の変化は常に起こっていて、隊長自らが柔軟に受け止める姿勢をもつべし。
古い刑事ドラマのセリフみたいですみませんが「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ」
会議室で安穏と過ごして済ましちゃう上司にならないために。
物事の変化は常に起こっているのだという、現場感覚を忘れないことが大切です。