こんにちは。鬱陶しい梅雨時期には紫陽花を見てリフレッシュしている いくみ(@nesan_blogger)です。
紫陽花の色としてパッと思い浮かぶのが「青」ですが、紫や白や色変化があるのも楽しい。
また、なぜ「紫陽花」と書いて「あじさい」と読むのだろう?
色変化や名前の由来について調べてみました。
それぞれに撮影した画像とともに、ご紹介します。
紫陽花の色変化は土壌の違い
紫陽花を見ていると、晴れの日だったり雨の日だったりで色変化が起きているように感じて、なんとなく「天候の変化で色が変わる」と思っていたけれど。
あらためて調べてみると、天候の変化ではなく土壌の違いに因るものだと解りました。
アジサイの色が変わるメカニズムには、土の酸度と花に含まれる色素が関わっています。
アジサイには「アントシアニン」と呼ばれる色素が含まれており、この色素がアジサイを発色させているのです。土中にアルミニウムが多く含まれていると、アルミニウムとアントシアニン色素が結合してアジサイは青色になります。逆に土中のアルミニウムが少なければ、アジサイは薄紅色やピンク色に近い色に変化します
ー「花キューピット」ウェブページより引用
なるほどー。外界(雨)からの作用ではなくて、根元(土壌)からの作用だったのですね。
自宅の近所ですと"ピンクむらさき"っぽい花をよく見かけます。この辺りの土壌はアルミニウムが少ないのかしら。
散歩してちょっと違うエリアに行ってみると、青いのを見かけたり
白いのを見かけたり
紫陽花に「七変化」という別名がつけられているもの納得です。
なぜ「紫陽花」と書いて「あじさい」と読むのだろう?
パソコンやスマホで「あじさい」と入力すると「紫陽花」の漢字がすぐに出てきます。
でも、よく見てみると「むらさき・よう・はな」で、なぜ「あじさい」と読むのだろう?
この点もやはり「花キューピット」のウェブページで教えてもらいました。
アジサイを漢字で「紫陽花」と書くようになったのは、勘違いが原因だったとされています。
実は、「紫陽花」という漢字を使うようになったのは平安時代の頃。
源順(みなもとの したごう)という歌人兼学者が、詩で「紫陽花」と詠んだことがきっかけになったとされています。
源順は、中国の歌人である白楽天の詩にある「紫陽花」を、日本にあるガクアジサイと同じものだと判断して詩を詠んだそう。
しかし、当時の中国にはアジサイが咲いていなかったため、実は白楽天の詩にある「紫陽花」はアジサイのことではなく、別の花だったということが後に判明したのです。
1,000年以上前での「勘違い」から継承されてきた漢字。なんとも趣深い。
ちなみに「ガクアジサイ」の花もよく見かけます。その名のとおり花びらが「額」のように周囲を形取っている姿が特徴です。
少し変わり種もご紹介すると「カシワバアジサイ」葉がカシワによく似ていることから命名されたようですが、花の色は白のみ・円錐状あるいはピラミッド型に付く独自の形状で連なっています。
紫陽花は、何気ない街中の景色で楽しめる
「紫陽花の名所ってどこ?」「どこに行ったら紫陽花を眺められるの?」ということも気になる点かもしれません。
しかし「どこかに探しにいこう」とせずとも、何気ない街中の景色で楽しめるものです。
今回この記事でご紹介した画像も、すべてそんなふうに見つけて撮影しました。
紫陽花は梅雨時期ならではの楽しみ。
あらためて自然とは偉大なものだと感謝です。
紫陽花をはじめとして6月から見かける夏の花たちについて、コチラの記事もどうぞ。