こんにちは。ワーキングマザー28年の いくみ(@nesan_blogger)です。
学生さんの就職活動のスケジュールは毎年様々な変化があって、近年では概ね6月くらいから内々定が通知される時期と聞きます。
我が息子が就職したのは2019年。
企業さんから内々定をいただいたのはもう少し早かったと記憶していますが、毎年「学生さんの内々定」の様子を耳にするたびに思い出すものです。
子どもの就職活動に親はどう寄り添うとよいのか?困ったときは。
ワーママ28年、私の経験をご紹介します。
子どもの就職活動に親はどう寄り添うとよいのか
まずは結論から。
それは「子どもの就職活動、親は何もせずに見守っておくだけでよい」です。
もちろん、就活用スーツとか靴とか鞄とかを一緒に買いに行ったり、エントリーシートや履歴書の書き方で相談を持ちかけられたらアドバイスをしたり…依頼されたことには応えますが、それ以外は基本何もしないことに徹する。
子どもが自分自身で決めた進路先を懸命に定めようとしているのだから、それがどんな業界であれ、どんな規模の企業であれ、どんな職種であれ、親が口出しする必要はありません。
私が「見守っておくだけでよい」と考えた理由
ではなぜ、私がそのように考えたのか?
自分が就活のとき両親(とくに父)にアレコレ言われて、辛かったからです。
話が少しそれてすみませんが、私には姉がいて、姉は両親の思うままの進路を選んで社会人になりました。
そのことについて、妹の私が何か意見を持っていた訳ではないですが、なんとなくその様子が窮屈そうに見えた。
子どもの頃から「お姉ちゃんは優秀だけれど妹は…」と言われることに慣れっこになっていた私は、自分の道は自分で決めるってずっと思っていて、就活もその通りに進めていました。
しかし、父から「なんだその会社は?名前聞いたことないぞ」「お父さんの知っている会社に頼んであげようか?」「(そんな小さな会社で)給料はいくらもらえるんだ?」などといちいち干渉されて、鬱陶しいったらありません。
結局自分の意思で全て決めて、父からしたら決して満足いく「娘の就職」ではなかったでしょうが、そこから社会人第一歩を始めたからこそ、今の私があるといっても過言ではないのです。
息子の就活のとき、私が決めたこと
話を戻します。
そんな自分の経験があって、息子の就活のときに私が決めたこと。それは「何もしない」
ちなみに夫の実家は商売をしていて義父母が店の切り盛りに忙しく、息子の就職にかまっているどころではない。
よって夫も「親は何もしない」という環境で育ってきて、偶然私と同じ意見を持っていました。
息子の部屋には書類が色々散らかっていて(笑)スーツを着て出かけている様子でしたが、就活中なのねーーとその雰囲気で知る程度でした。
息子の内定を知ったとき
しばらくして「決まったわ。コレもらってきた」と息子から差し出された一枚の手紙。
内定先の企業さんから「親御様へ」というタイトルで「息子さんとぜひ一緒に仕事をさせていただきたいです」と書かれてあるものです。
その企業さんのことは失礼ながら私は知りませんでしたが、もちろんパソコンの文書だけれど、何よりも親にそんな手紙を書いてくれる細やかな心遣いや、きっと懸命に取り組んできたであろう息子のことを思って、読んでいて目頭が熱くなりました。
「入社することに決めたんだね。内定おめでとう」と伝えたら「うん」
実際の会話はそれだけでした。
今でも手紙は大切にとってあります。
その後も不安なことはある
その後、インターンシップで内定先企業さんでアルバイトに勤しむ息子。
ところが。
内定式(10月1日)目前の頃でしたでしょうか。何やら気持ちが落ち込んでいる様子です。
「社会人になることが不安で…」ポツッと言い出します。
自分自身のことを振り返ってみても、確かに学生から社会人になるときって言われようのない不安に襲われて、このままずーーっと学生でいられたらいいのに。って思ったもの。
社会人の先輩として色々アドバイスすることもありそうでしたが、私が返した言葉は「そっか。」
またしても何もしませんでした。
第一歩を踏み出して、ようやく安堵
そして、息子入社年の4月1日に第一歩を踏み出して、ようやく安堵です。
「何もしないで見守ろう」って心に誓ってきた私も、心配もたくさんあって、つい「管理職目線」になっちゃって、何かを助言しそうになってしまうこともあって。
でも、実際にはほぼ親としては何もせずにこの日を迎えました。
本人がこれからどんなキャリアを積んでいこうと計画しているのかは解りませんが、これからもきっと何もせず、もし相談事を持ちかけられたときは、親としてよりも社会人の先輩としてアドバイスしようと思っています。
就活生さんと親御さんへ
この記事を書いているのは2021年5月。前年から続くコロナ禍で、それまでの就職活動のあり方も大きな変化を強いられていることでしょう。
対面で企業と話ができないことや、企業側も採用活動により慎重になってしまったり…さらなるご苦労が偲ばれます。
新卒さんが入社してきてくださることは、企業の活性にとっては欠かせなくって、私自身も新卒さんの清々しい姿に毎年心打たれて励まされていて。
親の立場やら企業人の立場やらグチャグチャになってしまってすみませんが、就活生さんと見守る親御さんへ。
応援しています。