共感の言葉掛け 仕事上で「〜だね」と「〜だよ」とは大きく違う 上手く使い分けるとよいと思った出来事をご紹介

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こんにちは。女性管理職15年の いくみ(@nesan_blogger)です。

職場の部下さんが大きな成果を遂げてくれました。とても嬉しい出来事。

チームのみんなが次々に言葉掛けをしてくれます。そのなかでちょっと気になったこと。
それは「〜だね」と、「〜だよ」の違いについてです。

ご紹介します。

「ね」で結ぶのは共感のニュアンス、「よ」で結ぶのは期待のニュアンス

感動だねー。お疲れさまー。

こんな嬉しい出来事ないよねー。おめでとう。

最後を「ね」で結んでいる言葉。聞いている私も微笑ましくなってきます。
「ね」という語尾には、「共感」のニュアンスを感じるものです。

一方、ある先輩が掛けた言葉が気になった。

すごいすごい。これからが始まりだよ。

おそらくその先輩は、叱咤激励の意味を込めて何気なく発したのでしょうが、「始まりだよ」ってことは、
今までは何も始まっていなかった…とも受け止められます。
「よ」という語尾には「期待」のニュアンスを感じるのです。

プライベートだったら「ね」でも「よ」でも全然OKだけれど、仕事だとちょっと気になる。

喜びの渦中にいるご本人は、特に意に介していなかったようですが、後からその先輩を呼び止めて対話してみました。

上下関係にあっても、まずは共感することが大切

先輩氏は何かと後輩さんのことを気にかけて、これまでも様々なアドバイスをしてくれていた。

今回の成果は先輩にとっても自分ゴトのように嬉しかったでしょう。
だったら素直に「やったねー!おめでとう」と言えばいいのですが、つい、使命感を感じてしまったのかもしれません。

そんなふうに訊ねてみると、先輩氏、案の定「彼女にはもっと上を目指して欲しいから。励ますつもりでそう発してしまいました」

悪気はないのです。懸命に指導しようとする姿勢は素晴らしいです。

でもね。

ここまでくるのに、後輩さんもたくさん苦労してやっと掴んだ成果なのだから。励ますのは次の句にして、最初の句はとにかく成果を称えて寄り添うことが大事。私が後輩さんの立場だったら「あ。まだ認めてもらえてないんだ」と思ってしまう。

上下関係にあっても、まずは共感することでさらに信頼関係が結べるから。

私の話に耳を傾けてはくれているものの、先輩氏、顔はまだ納得していない様子です。

「〜だね」と「〜だよ」を上手く使い分ける

もちろん、状況によっては「〜だよ」口調で接する時もアリです。

そこは上手く使い分ければ良くって、常に同じ口調に徹しなくても構わない。

言葉の先には必ず受け止める相手がいて、その相手がどんな立場だったとしてもリスペクトする。
そう捉えたら、発する語尾にも工夫しよう…という気持ちが芽生えてきます。

「〜だね」「〜だよ」を臨機応変に使いこなせるようにしてみてね。

結びにそう伝えました。

最後にひとこと

人に教えることを多くおこなっている場合、つい、上から物事を発してしまいそうになりがち。

今回の出来事をそばで見ていて、自分自身もきっとそんな場面があったのでは無いだろうか?と反省します。

成果を上げてくれた後輩さん、言葉掛けには工夫が必要だと、あらためて気づかせてくれた先輩氏。

それぞれに感謝です。

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。

40歳で正社員復活し、現在は元上場企業で20年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。

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