「私たちは頑張っているんです」と「私たちはまだまだです」 部下さんたちの2通りの主張に思うこと

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こんにちは。女性管理職15年の いくみ(@nesan_blogger)です。

勤務先で年一回催されるイベントがあります。「その年にもっとも成果の挙がった部門アワード」という表彰の機会。

私が管理しているいくつかの部門にもエントリーの打診がありました。

どの部門だってみんな同じように精励している。管理者としては一つに絞りきれません。
部下さんのリーダーたちに意見を求めてみると、そのアピールは面白いように二つに分かれる。

「私たちは頑張っているんです」と「私たちはまだまだです」それぞれの主張に思うこと。

ご紹介します。

「私たちは頑張っているんです」の主張タイプ

まずは「頑張っているんです」タイプ。

"毎日こんなに大変で、こんな成果を獲得して、私たちは凄いんです"
とてもよく解ります。実際に大きなプロジェクトを始動させている尽力の様子は身近で感じます。

ただ、この件って始まったばかりで、まだまだ検証するのには時間が足りない。焦ってこのタイミングでエントリーしても単に「凄いんですアピール」だけで終わってしまいかねません。

そのことを伝えると「とにかく自分たちが頑張っていることを伝えたい。短い期間だけれどデータも持ち合わせています。推薦することがメンバーのモチベーションにも繋がると思うんです」とリーダーから返答がきます。

なるほど。それならばエントリーを進めることでいいよ。
そんなふうに返してみたものの、どこか違和感を拭えません。

「私たちはまだまだです」の主張タイプ

一方、別のリーダーから返答がきます。

"日々の取り組みはおこなっているものの、結果を多く生み出しているとは言い難い。私ちちはまだまだです。このタイミングでの応募は辞退します"

私の眼からすると、こちらのグループの方がより長い期間課題に向き合ってきていて、派手に目立つ成果はないけれど着々と一つずつ進歩していると感じるのです。

いやいや、辞退しなくてもいいでしょ。
再考を促してみるも「メンバーの総意ですから。来年よろしくお願いします」

その決意ぶりに、あらためて敬服です。

どちらのタイプがいいのか?

とにかくアピールに徹しようとすることと、冷静に見据えて着実なタイミングを図ろうとすることと。

どちらのタイプがいいのか悪いのか、一概に決められません。

前者は少しでもメンバーの熱意に報いたいという思い、後者は客観的に適正に評価してもらいたいという思い。
それぞれのリーダーの考え方に寄る点もあります。

私個人の思考としては後者のタイプなのですが、前者のタイプも否定するつもりはないです。

ただ、このアワードにエントリーするためには、かなり必死になって推薦書をしたためないとなりません。

事務局側がどう判断するかは私には解らないけれど、そこには確固たる根拠が必要なのです。
推薦書を出したけれど通らなかった。それを事務局側のせいにすることは簡単ですが、せっかくならば。

揺るぎない自信を携えて臨むことで、結果にも繋がるのではないかと考えます。

最後にひとこと

エントリーしますと決意表明をしてくれたチームの推薦はしっかり後押ししていきたい。

ただ、私自身がどこまでそれを進めていかれるか?少し自信が持てません。

アピールタイプでも冷静タイプでも愛すべき部下さんに変わりはないから。一生懸命サポートしよう。

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。

40歳で正社員復活し、現在は元上場企業で20年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。

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