山手線、京浜東北線の新駅として2020年春に暫定開業予定の「高輪ゲートウェイ駅」
ゲートウェイは「関門」を表す英語。
駅命名には色々な経緯があったようですが、そのゆかりとなったと言われる「高輪大木戸跡」に行ってみました。
さっそく紹介します。
大木戸・関門・ゲートウェイ
まず「大木戸」について。
江戸時代に江戸を発する街道の出入口に設けられた関門。東海道では高輪、甲州道中では四谷、中山道では板橋宿にあり,街道交通の警備の要衝であった。
―デジタル大辞泉より引用
関門。ゲートウェイはそれを表す英語です。
江戸の治安維持のため、宝永7年(1710年)東海道の両側に石垣を築き、設置されたのがこの「大木戸」
現在は国道15号線(第一京浜国道)沿いに、東側の石垣だけが残されています。
JR東日本による「高輪ゲートウェイ」駅名が決定した際の説明。
この地域は、古来より街道が通じ江戸の玄関口として賑わいをみせた地であり、明治時代には地域をつなぐ鉄道が開通した由緒あるエリアという歴史的背景を持っています。 (中略)新駅はこの地域の歴史を受け継ぎ、今後も交流拠点としての機能を担うことになります。 新しい駅が、過去と未来、日本と世界、そして多くの人々をつなぐ結節点として、街全体の発展に寄与するよう選定しました。
ーJR東日本ニュース 2018年12月8日号より引用
高輪大木戸は、まさに江戸の玄関口だったのですね。
高輪大木戸跡の様子
広さそのものは、おおよそ駐車場3〜4台分ほどかな。小さな史跡です。
石碑。昭和三年(1928年)って、なかなかに古いですね。
荒天の影響か、木が倒れてしまっていました。
由来の看板
高輪大木戸跡 行き方
いちばん最寄りの駅が、都営浅草線・泉岳寺駅。A4出口から左方向に進むと、すぐに見えます。
もう一つの駅がJR田町駅。今回はこちらから行きました。
田町駅改札。2つあるけれど、どちらも同じところに出ます
三田口方面へ
階段を下りると国道15号線に出るので、駅を背にして左手の歩道を進む。途中に看板が出ています。
5分程歩くと「札の辻」交差点。歩道橋でしか渡れません
歩道橋の上からは、東京タワーが望めます
そこからさらに歩くこと7〜8分。「高輪大木戸跡」の交差点が見えてきます
道路沿いに表示されている地図
日本橋から6kmとのこと
JR田町駅からの距離は1.2km、歩いて15分近くかかりました。
高輪ゲートウェイ駅の屋根
2019年11月16日に、高輪ゲートウエイ駅の様子が報道陣へ公開されたようです。
所在地:東京都港区港南二丁目10ー145(一部、10ー247)
高輪大木戸跡からは線路を挟んで斜め右方向に位置していますが、近くの空き地からちょっとだけ垣間見えました。
「折り紙」をイメージしているという、白い屋根の一部です。
線路は複数路線が渡っていて、海側へと向かう地下通路もかなりの距離がありそう。
今回はこの通路の向こう側へは行きませんでしたが、今後も様々に再開発されるのでしょう。
最後にひとこと
石垣だけしか残っていないので、ここに「門」があったとは一見測り知れないですが、江戸の人たちがきっと往来していたのであろう…往時に思いを馳せつつ、訪れてみました。
山手線の駅が何区にあるのか?記事を書いています。よろしければコチラもどうぞ。