部下さんとの1on1面談。毎回いろいろな話が繰り広げられるものですが、とある部下さんからは「経験のある業務をさらに掘り下げていきたいから、新しい業務には向いていない」との相談。
そうなのかなー?
私としては思うところあり。
今回はそのことについて書きます。
経験は大事だけれど…
そもそもは前職でも経験ある業務で活躍してもらおうと、入社時は同様の業務を担当していた部下さん。
ただ、しばらくすると「経験があるゆえか」かえって、当社のやり方とズレが出てきてしまい、上手くいかないことが増えてきた。
彼の直属上司からも「新たなフィールドで活躍してもらうのがよい」との相談があり、別の部署に異動してもらっていました。
「経験」がともすると逆に作用してしまうこともあるのです。
新しい業務にチャレンジすることの意義
誰しも、経験のある業務には愛着もあるし、自信も持てる。
私もそうでした。15年くらいずっと同じことをやっていたのだけれど、突然違う業務にアサインされたときはかなり戸惑いました。
向いていない。元の業務に戻りたい。
最初はずっとそんなふうにグルグルしていたものです。
でもね。
人生って長い。社会人生活も長い。
新しい業務にチャレンジすることで、自分が知らなかった可能性を探ることができるかもしれない。
自分がこれに向いていたと、あらためて分かるかもしれない。
引き出しをいかに増やせるか。
会社員であろうがなかろうが、仕事って、そこに尽きる。
全く新しい業務に取り組んできてまだ1年しか経っていない私だけど、そう思えるよ。
アドバイスをしてみます。
それでも、まだ戻りたい気持ちが拭えない
そんな対話をしていくものの。
ご本人「以前と同じ業務に戻るために、部署を変わりたい」と言います。
なるほど。
たださー。会社って「この部署に行きたい」って思っても、その通りにならないこともあるよね。
みんなが主張し始めちゃったら、収拾つかなくなるもん。
まずは新しい仕事をやってみて。
次の部署に変わるチャンスが絶対無いわけじゃないから、その時を待ってみたら?
必要な調整があれば、もちろん私もサポートするし。
それでもなんだかまだ言い足りない様子でしたが、ダラダラ続けていても1on1の意味が無いので、今回はここで終えることにしました。
最後にひとこと
部下さんそれぞれによって、その時に抱えている課題は千差万別。
1on1面談は繰り返しおこなうことが大切なので、次回のときに以前のトピックスを忘れないように。
そして、その後、考えがどう変化していったかを確認しよう。
ある意味、部下さんと私との「綴れ織りの軌跡」とも言えるかな。
これまでの「1on1」についての記事もよろしければご覧ください。
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