「私、リーダーやります」 子育て中部下さんの勇気と決断に感謝【女性管理職の仕事日記2019.7.9】

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職場のプロジェクトチーム。色々課題が発生していて上手くいかないことが続いています。
そんなときに、ベテランメンバーの部下さんが手を挙げてくれました。「私、リーダーやります」

彼女は管理能力も高く、周りからとても信頼されている。
折につけ「リーダーになってくれませんか?」と促してみるものの、子育て中ということもあってか、なかなか首を縦に振ってくれませんでした。

ところがこの度の決断。

今回は、この出来事について書きます。

責務より、ワークライフバランスを大切にしたい

彼女は2人のお子さんの育児中で、時短勤務をされています。

ベテランならではの知見が豊富。後輩たちへの指導もおこなってくれますが、どうしても時間に追われてしまうので「相談されたらアドバイスする」…と、やや受け身になってしまっていたようです。

責務より、ワークライフバランスを優先にしたい。

とくに責任感が強い彼女だからこそ、そこで線を引くことで周囲への気遣いをしてくれていたんだと思います。

彼女にリーダーになってもらうしかない

ところが。

チーム状況が少々危うくなってきてしまい「このままではいけない。もっと業務の質を全体で上げていかないと」
と思うに至ったようで、「私、リーダーやります」と申し出てくれた。

自分は育児中だから時間に制限がある。
でも、誰よりも業務のことはよく分かっているので、なんとか力になりたい。

この意見を聴いたときに、私は即座に思いました。

彼女にリーダーになってもらうしかない。
ワークライフバランスを出来るだけ保てるように、会社の制度をフル活用してもらって支援していこう。

もう、私もガンガン"前のめり"です(笑)

優秀な社員に活躍してもらわない手はない

幸い、我が勤務先は子育て中社員への様々な制度を設けています。

とはいえ、いつまでもそれを利用できるのではなく、例えば「お子さんが小学校三年生まで」とか「小学校卒業まで」などの制限はある。

そうしたことをあらためて説明して「それでも大丈夫?」と確認してみたところ、「大丈夫です」と力強い返事をもらいました。

優秀な社員が家事や育児と仕事を両立することに悩んでいるなら。
会社としてできる限りサポートして、活躍してもらわない手はないです。

彼女の「自分のキャリア…というよりも業務の質向上を目指したい」という考え方にも、心底シビれました。

何よりも。

様々悩みもあったであろうに、この勇気と決断に、心より感謝とリスペクトです。

ここからは、管理者である私の頑張りどころ

部下さんの「心意気」を受けて、それを実現してもらうための環境を整えて。

せっかく手を挙げてくれたのだから、しっかり支えてゆく。
ここからは、管理者としての私も頑張りどころです。

「やってみたけれど、やっぱり無理だった」…万が一そんなことにならないように、サポートに力を尽くしていかねばなりません。

とくに、主に在宅勤務で過ごしてもらっていることもあり、いかに遠隔でもコミュニケーションを図れるか?
リーダーを育ててゆく過程としてこの状況は、私にとっても初めてですが、とにかくご本人の揺るぎない決心があるから、きっと上手くいくと確信しています。

今日の一言

自分も仕事と家事と育児、散々悩みながら今に至っている。
そんな経験を伝えつつ、新たなリーダーの活躍を後押しできるのなら、とっても嬉しいなー。

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一部上場企業にて女性管理職19年の私が、あなたの悩み解決をお手伝いします。すでに女性管理職で活躍されている方、これから目指したいと思っている方、女性管理職とともにお仕事をされている男性の方、企業の育成担当者の方、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。

40歳で正社員復活し、現在は元上場企業で20年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。

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