息子が2019年3月で大学卒業となりました。
入学したのは2011年4月。
その年の3月11日に東日本大震災が発生し、入学式は取り止めになりました。
そのために用意したスーツも、袖を通さず終い。
その後の大学生ライフ。
あっちの壁にぶつかり、こっちの壁にぶつかり。
途中何度か「退学しようかな」とか、「退学したい」とか、言っていた。
息子の人生だから。好きなようにすれば。
・・と思いつつも
「途中で辞めるのはよくないから」って、私の口からは、引き留めの言葉しか出てこなかったです。
でも、大学に行きたくない。行かない。頑としてゆずりません。
それなら、まずは休学しよう。
そんなことが一回だけじゃなくて、何回かありました。
結局8年間かかり、もうこれが在学できるMax期間でしたが、ようやく卒業が決まった。
卒業式は、もちろん、執り行われたけれど
息子は行きませんでした。
「友人たちは、4年前に卒業していて、ポツっと自分ひとりだけ参加しても仕方ないから」
まあ、そうだね。
スーツは、こんどは、会社に着て行く予定。
袖を通して、おそらく擦り切れるまで着まくって、そのうちオシャカになるのだろうな。
入学式もない卒業式もない、息子の大学生ライフ。
いろいろあったけれど。
きっと、辞めないでよかった。と振り返れると思うよ。
ともあれ。
卒業おめでとう。