海外旅行の到着地で、預け荷物が見つからない(ロストバゲージ)‥しばしば、そんな話を聞くことがありますが、実際に私も遭遇してしまいました。
せっかくの楽しい旅行も、出鼻をくじかれてしまった。到着から、2日遅れでなんとか荷物を受け取ることははできたものの、なかなかに辛い出来事でした。
その顛末記をお伝えします。
トランジットは要注意
今回利用した路線は、
成田→フランクフルト(JAL)
フランクフルト→マドリード(エアヨーロッパ)
成田でのチェックイン時に、トランジット便のチェックインもおこなってもらえるのか?と聞いたところ、「提携が無いので、チェックインはフランクフルトで必要ですが、荷物は転送して、マドリードで受け取れます」とのこと。
確かに、タグにもそれが明記されていました。
しかし、過信したのがいけなかったのかもしれません。トランジットは要注意だと、あとから気づきました。
到着後のバゲージクレーム
マドリードに着いたのが、22時過ぎ。
バゲージクレーム(預け荷物受け取り所)に行ってしばらくすると、搭乗便の荷物台が回転し始める。しかし、我がスーツケース、なかなか出てきません。
そしてベルトコンベアが止まってしまった‥焦って、係の方に聞きに行くと「まだ、荷物が続くので30分くらいは待つように」とのこと。
すると、確かにまたブザーが鳴って、荷物台が動き出します。
この、鳴って→止まってを3回くらい繰り返し、もうすでに1時間近く。搭乗便名の表示も、別のものに変わってしまった。
こりゃ、いよいよ、ロストバゲージだわーー(泣)
「エアヨーロッパ」のカウンターに行って、私の拙い英語で、出国時に受け取ったタグを片手に必死で説明します。
すると、パスポート提示とともに、必要事項(氏名、電話番号、メールアドレス、宿泊先ホテルと旅程の詳細)などを聞かれて、それをもとに「引き換え証」のようなものを作ってくれ、確認次第連絡します、とのこと。
なんでこうなっちゃったのよぉー!
怒りをぐっと堪え‥とりあえず、空港を後に。
時刻はすでに23時30分過ぎ。
初めて乗るマドリードの地下鉄で、しかも、初めて行くホテルなのに深夜の移動‥。おまけに荷物は行方不明。
不安だらけでしたが、息子が居てくれて心強かったのと、地下鉄もホテルまでの道も、全然大丈夫。
金曜日の夜だったせいか、ホテル最寄り駅を降りても、会社帰りの若者のような方々が、そこここのバルで楽しそうに過ごされていて、街も賑わっています。
ホテルも快適な環境で、リラックスができたのもありがたい。
とにかく「必ず出てくる」と念じる
ロストバゲージのことを、Facebookでつぶやいたところ、ありがたいことにたくさんの友人から、励ましや、ご自身も経験されたことなど、多くのコメントをもらいました。
トラブルが起こると、ホントに心折れるもの。これが、どれほどありがたかったことか。
「とにかく、必ず出てくるから!」と念じて待つことにしました。
翌朝に第一報を受け取る
翌朝、航空会社からメールが来ました。
「あなたの荷物が見つかった。今日の便で空港着の予定です。詳細はまた連絡します」
あーよかった!ほっと一安心。
しかし、その後のことが書かれていない。到着したら、ホテルまで届けてくれるのだろうか?
書いてある電話番号にかけても、全然繋がらない。
メール返信しようにも、「このメールは自動配信のため返信はできません」
荷物状況確認ページのURLも貼ってあるので、何度か見に行ってみますが、ステータスが全然変わりません。
当該便が到着してもう数時間も経っています。
居ても経ってもいられず‥少しスケジュールに余裕があったので、ええい!空港まで聞きに行っちゃえーと、突撃です(笑)
到着翌日の空港にて
しかしよく考えると、到着ロビーというのは、逆から入れないはずだ。
インフォメーションの方に用件を伝えると「どうぞ入ってください」とのこと。
ちょうど乗客さんたちが出てきたので、そのスキに逆入。
すると、警備員さんに呼び止められます。
最初は「入っちゃダメ」と、追い出されそうになったけど、コチラの方にも用件を伝えて、航空券を見せたところ、通してくれました。
「エアヨーロッパ」のカウンターを再び訪れます。
「かくかくしかじか」と事情を説明すると、パスポートの提示を求められ「引き換え証」も渡します。
窓口の方、しばらくPCを叩いて、その後バックヤードに入ってゆく。
私の荷物とともにお出ましかしらーと淡い期待を抱いていたものの、窓口さん、手ぶら。
「今朝の飛行機には乗せられず、夜の飛行機に変更されました」
ぇーーーっ!なら、メールもう一度くれればいいのに!理由を訊ねようとしていたら、逆に、「申し訳ないが、原因は私には分からない」と冷たく言い放たれます‥そりゃそうだ。あなたのせいじゃないのは分かっているけど。
このやり切れなさ、どこにぶつければいいのよーー(怒)
翌日にはホテルをチェックアウトし、バルセロナへ移動するので、仕方なくその折にピックアップすることに。
「とにかく、明日の朝取りに来ますからねー!」とシツコイくらい念押しし、再び空港を後にしました。
結局、受け取ったのは到着の翌々日
3日目の朝。
メールは届いていませんでしたが、荷物状況確認ページを見に行ってみると、「あなたの荷物は空港に到着しました」となっている。今度こそ大丈夫そうだ。
昨日と同様、到着ロビーを逆入、警備員さんに航空券を見せる‥の「儀式」の後、すっかり顔馴染みになった感のエアヨーロッパカウンターへ。
見ると別の方が手続きをしていて、バックヤードから出てきた彼女の荷物を見て、ガッツポーズをしている。おそらく私と同様の被害に遭った模様。
私の番が来て、アレコレやり取りした結果、私の荷物もとうとうバックヤードから出てきた!
ガッツポーズしそうになっちゃいました(笑)
3日ぶりの我がスーツケースとご対面。
やれやれ。
ロストバゲージが起きたときに備えておくと良いこと
今後も同様なことが起きる可能性もあるかもしれない。
「備えておくor心得ておくと良いこと」をまとめました。
- 英語→どの国でも、英語はある意味万国共通。拙いボキャブラリーでも、とにかく英語で説明できればなんとかなる
- 手荷物に、洗面・化粧道具や下着の換え、変圧器を入れておく→ロストバゲージでもしばらくは凌げるように、これらを備えておくと安心できそうです。
私は今回、たまたま保湿クリームを手荷物に入れてあったので、洗顔後パキパキにならずに済んだ。下着は持っていなかったけれど毎日洗濯でなんとか‥。化粧はあきらめました(笑)
スマホは命綱なので、変圧器も携帯していたので助かったー。 - トラブル対応はメールでの連絡やり取りも多いので、Gmailアドレスが便利
- 航空券は捨てずに持っておく→私はすぐ、航空券は用が済んだら捨ててしまうのですが、今回はたまたま手元に持っていたので、手続きがスムーズにできました
- 当然ながら、預け荷物の中には貴重品や大切なものはなるべく収納しない→最悪、見つからなくても、着替えくらいしか入れていなかったこともあり「それならいいや」と思えたことも、心落ち着くことができました
また、「こうしていたら、防げたのかもしれない」と思ったこと。
それは、トランジットをするときに、航空会社の手配任せにせず、経由地で一度受け取り、乗り継ぎ便に再び自分で預けておけばよかったかもしれない?という点です。ただし、この方法がベターなのかは、わかりません。
私の荷物が、どこでどう迷子になって、その原因がなんなのか?分かりませんが、とにかく、今後再発しないように願うばかりです。
余談ですが、同行した息子は、手荷物サイズMaxくらいの海外旅行用リュックを購入して、全ての荷物を収納していました。
バゲージクレームが無くて済むと、時間短縮もできてロストバゲージの心配も無用。この方法も良いかも‥次回からは、そうしようかな。
今日の一言
海外旅行にトラブルはつきもの。
それがたとえ些細なものであっても、事象を解決して、気持ちの整理をつけるのは大変。
私の今回の経験が、何かのお役に立つことができれば、幸いです。