現在の勤務先で管理職となって、15年経ちます。
グループリーダー(課長)から始まって部門責任者へ。
その役割も責務も、職位によって変化はするものの、会社の管理職として、なにが求められて、どんな心掛けをしておくとよいのか?悩んだこと、変化したことは?
自分の経験をもとに、まとめてみます。
求められていること
組織(事業、人)を率いてゆくこと
ありきたりですが、一般職ともっとも異なるのは、この点だと思っています。
与えられた数値目標を達成すること
私は業務実施部門にいますので、数値目標=売上/利益。
我が社の管理部門の場合であれば、効率化、経費削減などの数値目標が設定されていて、いずれにしても、「業績」というのは数値で測られて評価されるため、それを達成することが課されます。
部下さんをケアして、育成して、支えてゆくこと
人をたばねる、ということは、人を強引に動かすことではなく、ケアすること、支えること。
最初から取り組めていたわけではなく、やっているうちに、そうして進めてゆくようになった・・という感じです。
どこか、子育てにも通じるものがあるなー。
コンプライアンス、情報セキュリティ
たとえば、採用応募者や、部下さんの個人情報を預かる可能性がある
会社の機密事項に、より多く接することになる・・etc.
とにかく、コンプライアンス(法令遵守)や情報セキュリティについての意識を常に「high」に保っておく必要があります。
心掛けをしておくとよいこと
なにかあったら責任を取る
「なにかあったら・・」とは、曖昧な言い方になっちゃいますが、たとえば、クレームやインシデント(事故などの危難が発生するおそれのある事態)があったとき、
業績が振るわなかったとき・・先頭立って改善策を施す。というのが、「責任を取る」ということなのだと捉えています。
感謝すること
クライアントさんあっての商売、部下さんあっての会社。感謝の気持ちを忘れないようにします。
悩んだこと
私にできるのだろうか?
一般職から管理職になったとき。
グループリーダーから部門責任者になったとき。
「私にできるのだろうか?」という不安も、もちろんありましたし、当初は、子どもがまだ小学校高学年でしたので、たくさん残業することもできない。
それでも、せっかくいただいたチャンスだから、チャレンジすることに決めました。
最初からうまくできるワケはないし。とにかく、一歩ずつ一歩ずつ。
また、時間の問題については、
我が社では、自宅PCで会社のメールやサーバーに、必要な手続きを経てアクセスできる‥という、便利な機能がありましたため、何かあったら、帰宅後に対応することもできました。
人の問題やクライアントさんからのお叱りや・・
人の急な退職や、揉め事や、クライアントさんからのお叱りや・・。しょっちゅう起ります。その都度へこみます。
でも、自分の力でどうにもできないことは悩んでも仕方ない。逆に、自分が最善を尽くせることに注力するようにしています。
ひとりで抱えない
困ったとき悩んだとき。ひとりで抱えない。同僚の管理職、上司にも(必要とあらば部下さんにも)相談してみる。
すると、良策が浮かんでくるものです。
変化したこと
「判断」の機会が、より増える
右に行けばいいか、左に行けばいいか、はたまた上か下か?業務を行っていると、岐路に立つことは多々あります。
それを判断するのも管理職の役割。自分の判断が必ずしも正解かどうかはわかりませんが、
とにかく決めること。そして、決めたらブレないこと。これは繰り返しやっていくうちに「勘所」みたいなものが身についてきたりします。
「調整仕事」が、より増える
社内外の関連各所との調整をしながら進めてゆくべきモノゴトも多い。
アッチに頭を下げ、コッチを説得し・・・と「調整」をするのも管理職のお仕事。
また、部下さんの意向をもとに、経営陣と掛け合うことがあるのも、そのひとつです。
「収入」が増える
責任が増えれば、収入も増える。仕事って、そういうことなのだと思っています。
今日の一言
書いてみると、いろいろ「コツ」みたいなものが、あるもんだ。
これが絶対・・ということではなく、あくまでも「私の場合」とはなりますが、
それぞれの方々にとっての「管理職のやり方」って、きっとあるのでしょう。
いわゆる「マネジメント研修」のような通り一遍のトレーニングは、受けさせてもらっていますが、
とにかく「作りながら、走らせながら、直しながら、方法を編んでゆく」ということで、いいのかな。
もう、そういうふうにやってきちゃったし(笑)