読書『いくつになっても、今日がいちばん新しい日』日野原重明 著 LIFE SHIFT 日野原先生のように生きたい

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本年7月18日に105歳の天命を全うされた、聖路加国際病院名誉院長の日野原重明先生。私の目指す”LIFE SHIFT”の、まさに、ご実現者。そのご著書を読ませていただきました。

もう、”はじめに” からすでに宝物の山!私にとって、「LIFE SHIFT(リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著)」に続く、大切な一冊となりました。

本書は、2002年に発刊された『いのちを、創る』を再編集のうえ、この6月に復刊されたもの。
以下の四つのテーマにそって、日野原先生ならではの心温まるメッセージを惜しみなく展開してくださっています。

  1. 老いて高める
  2. 老いを認める
  3. 老いても整える
  4. 老いを管理する

また、先人の書やエピソードをとても大切にしていらっしゃった。

これまでに私を導いてくれた先人たちの含蓄ある言葉を噛みしめながら、いのちを実感している…

随所にそれらのエッセンスも散りばめられています。数百年以上長い時を経ても、先人の知恵とは、受け継がれていく普遍的なことなのですよね。

173ページの単行本で、文字フォントも大きくて読み易い。これからもずっと傍らに置いて
”SHIFT”のための道標となっていただけそうです。

クリエイティブ・リタイアメント

自分の中に、まだ未知数のよきものがあるということを信じて、その開発に午後の人生をかけてみる。これがクリエイティブ・リタイアメントの心です。

“午後の人生”素敵な言葉です。

日野原先生ほ、”午後の人生”のエネルギーとなるものとして、
よき本を読み、ゆかしい音楽を聴き、そして何より大切なことは、感性を高めるよき人との出会いをもつこと。と解説くださっています。

老後に行うべきこと…というよりも、人が成長して活き活きと楽しむために大切なこと。なのですよね。老人になったから取り組むのではなく、老若男女問わず、ずーっと人生の中で大切にしていくべきこと。その粋がこのメッセージに凝縮されています。

年を取ることは楽しい冒険

日野原先生がご逝去された際のニュースでとても印象的なエピソードがありました。

聖路加国際病院の福井院長は「日野原先生は『年を取ること自体が未知の世界に一歩ずつ足を踏み入れていくこと。こんな楽しい冒険はない』とおっしゃっていた。まさにそんな気持ちで、自分の命がなくなる過程を客観的に眺めていたのではないか」と推し量った。

人間だけでなく生物とはどんどん老いていくもの。ネガティブなこととしてとらえがちです。だのに、日野原先生は、「未知への挑戦である」とおっしゃる。こんな発想、思い付きもしませんでした。

多くの人は、60歳くらいのときまでに脳の半分、中には四分の一しか使っていない、と言われています。まだまだ私たちの脳には未開拓の部分が広大に残されているのです。

えーっ!60歳になっても、まだ半分以上ある!なんだかワクワクしてきました。どんどん使わなければ勿体無い。

いかに生きるか

いくつになっても仕事をして世の中の役に立ちたい。最近、なんとなくそんなふうに考えるようになりました。

私たちはめいめいの生き方を見出して、自己開拓をしつづけるという強い意志を持ち、老いても価値のある仕事に就けたなら、それは幸福な人生といえる。

会社勤めはいつか終わりがきます。”定年迄あと数年会社員”の身としては、まずは、会社員をやりきること。そしてその後は自分ができることで、何かの仕事を見出していきたい。そのために、せっせと”知識の開拓&仕入れ”をし、準備を進めている今日この頃です。

日野原重明先生「いくつになっても、今日がいちばん新しい日」裏表紙

 

整える→健康管理

一方、年をとれば、健康上でいろいろな不具合が出てくるのは仕方ありません。日野原先生は予防医学に徹され、「生活習慣病」という定義をあらたに見出された方でもあります。

真の健康とは、症状がまだ出ない段階で、異常が起こらないように、よい習慣とよい環境とで、私たち一人ひとりが健康の底辺を広くすることなのです。

「良い習慣」とは、栄養バランスのとれたお食事、適度な運動、とにかく楽しく過ごすこと、高質な睡眠…といった点。どれもシンプルなことですが、毎日の積み重ねで、”底辺を広くする”。この、”底辺”というのがとても響きました。

私たちに与えられた自分という生命の樹を、心とからだの両面から、どのように成長させ、繁茂させるかということを、めいめいの努力でやらなければなりません。

フィジカル&メンタルの充実。自分がどうありたいか。自分なりのメソッドで向き合う方法を工夫していければ良いと思います。
私は、「今を生きる」「体に良い食材をたくさん利用して食事を作る」「歩く」「感謝する」…などといった点を意識して、自分メソッドを構築中です(笑)

健康診断も、医療機関を一か所に固定して毎年密に行っていますが、実際の標準数値(100点)というのは、20代の若者を基準に作られたものだそうです。
日野原先生は、例えば80歳の場合だったら、「それを、50点少しくらい割ったとしても問題ないのです。」とおっしゃいます。数値にガチガチにとらわれずとも、気楽に構えていいんですねー。

今日の一言

これまで、なんとなく毎日に流されてのほほんとやってきてしまいました。
あらためて、

  • 高める
  • 認める
  • 整える、管理する

というキーワードをふまえながら、ワクワクとLIFE SHIFT実現していきたいです。
日野原先生のような素晴らしい師の教えをいただくことができ、本書にあらためて感謝です。

おまけ

本日はお彼岸。私事で恐縮ですが、父方の祖母は92歳で天寿を全うしました。いつも明るく朗らかで、(しかも、かなり大雑把…w)毎日1時間くらい食材のお買い物をするために散歩をしていました。
祖母が日野原先生のおっしゃるとおりのことを実践していたのかはわかりませんが、身近にそうしたお手本がいる。おばあちゃん、ありがとね!

 

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。

40歳で正社員復活し、現在は元上場企業で20年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。

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