我が家ではクサガメを飼っています。
息子が小学校三年生くらいのとき近所の池からお招きして以来早20年。
やってきた当初は「かめ…。爬虫類はチョット苦手だなぁ」と思ったのも何のその、世話もとってもシンプルで飼い方簡単。
最初は甲羅の直径がほんの5cmくらいのチビちゃん。それが今では甲羅約20cm、体重も1kg近くまで成長してくれました。
飼い方のポイントやエサ、成長してからの様子などについて、ご紹介します。
最初は飼い方がよくわからず 獣医さんに助けてもらった
クサガメは、緩やかな河川、池沼、水たまりなどに生息し、食性は雑食。もともと日本にいたのではなく、どうやら江戸時代あたりにやってきた外来種のようです。
最初は飼い方がよくわからず、とりあえずペットショップで水槽と浮き島を買ってみたものの、しばらくすると、じーっと動かずエサも食べず…。
獣医さんに相談せねば。しかし普通の動物病院だと、ネコちゃんワンちゃんが専門のところが多い。
アレコレ検索してみたら、運よく少し先の町に「爬虫類も扱ってくれる獣医さん」を発見。藁にもすがる思いで受診しました。
先生「あれー手足がカビだらけだよぉ。この浮き島じゃ無理。クサガメっていうのはねえ。完全に乾けるところ(「カメの甲羅干し」とはこのことだ)と水中と両方行けるようにしてあげないとダメなの。あとね、この水槽ちっちゃすぎるから。」
…つまり、基本的な飼い方の問題だったのですね。反省。
帰り道に大きな水槽と甲羅干しできる岩、空気の出るポンプを購入。以来17年まったく病気知らずでスクスクと育ってくれています。
その後、コチラのクリニックにはお世話にならずに済んでいますが、以前長期旅行に行くときに「お泊りOKですか?」とお訊ねしてみて、「大丈夫ですよー。ついでに健康診断もいかがですか?」とアドバイスをもらいました。カメの健康診断(笑)
結局はお泊りはしなったのですが、何かあったときに相談に乗ってもらうことのできる、ありがたい存在です。
クサガメの飼育方法とエサについて
この「乾くところ」と「水中」にとにかく気を付けて、水とポンプのフィルターを換えるのは一週間に1度。あとは毎日エサをあげるだけでOK。この飼育方法がパーフェクトなのかどうかはわかりませんが、とにかく元気なようなので良し。
通常のエサはコチラがお好みに合っている様子。
時々コチラもあげたりします。エビ入りのようでほんのり赤い。
水は普通に水道水ですが、コチラを混ぜてあげます。
水換えのときは家のなかを散歩させてあげます。以前、ベランダで散歩させていたら、いつの間にかお隣のベランダに進出してしまったことがあり(苦笑)ベランダは要注意です。
すっかりきれいになった水槽と岩。中が空洞になっていて、ときどきこの洞穴に入り込み、暗いところで過ごすのも好きな様子。またこの上に乗って甲羅干しをしています。
ある日、ビックリな出来事が起こる
飼い始めてから10年ほど経った頃でしょうか。数日間エサも食べず元気がなさげです。しかもしょっちゅう水槽から脱走しようとしている。
ふっと見ると…ナナ、ナント、水槽に卵がたくさん見えます。
メスだったのね~驚。すっかりオスだと思い込み、カメキチって名前つけちゃったじゃないの~しかも、シングルマザー(無精卵)
その後、定期的に産卵しては、またもとの元気な姿に戻って‥という毎年。いっぺんにたくさん産卵するときもあれば、ちょっとずつ何回かに分けて産卵するときもある。
卵は何も発育しないため、残念ですが廃棄します。
最後にひとこと
”鶴は千年、亀は万年”と言いますが、ほとんど手もかからず長生きしてくれてありがたい。
「100歳以上生きる」を目標としている私とどっちが長生きか?競走です(笑)
水槽を掃除している間に家の中を散歩している様子を動画にしました。合わせてご覧ください。
クサガメを飼ってみようかな…と検討中の方へ、この記事が参考になったら幸いです。