「光画」と「新興写真」 1930年前後の写真史に”モダニズム”を垣間見ることができる 東京都写真美術館(東京都目黒区)

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写真が好きで、iPhoneのカメラで日常のアレコレを撮影しています。

そのすばらしさを教えてくれた師匠、Shinya B Watanabe先生が主宰する「タバスコ光画娯楽部」の”リサーチトリップ”で、東京都写真美術館にて開催中の「『光画』と新興写真ーモダニズムの日本」を鑑賞してきました。

新興写真

今から遡ること90年ほど前の、1930年前後、日本の写真史において盛んとなっていた「新興写真」。本展はこの、「新興写真」に注目した展覧会です。

新興写真とは、ドイツの新即物主義(ノイエザッハリヒカイト)やシュルレアリスムなどの影響を受け、それまでのピクトリアリズム(絵画主義写真)とは異なり、カメラやレンズによる機械性を生かし、写真でしかできない表現を目指した動向です。
ー本展パンフレットより

写真って、「今、ここ」の日常を投影するものなんですよね。きっと、「新興写真」がそのルーツなんだろうな。

「光画」と「フォトタイムス」

1932年から1933年までのわずか二年足らずの発行であった写真同人誌「光画」。写真家・野島康三、木村伊兵衛、中山岩太を中心に新興写真を牽引する存在であったようです。

一方、同時期に発刊された雑誌「フォトタイムス」も、主催者の木村専一を中心に「新興写真研究会」が結成され、その文化を紹介していった。

本展ではこの二つの雑誌に掲載された写真を中心に、影響を与えた海外写真家の作品も交えて「新興写真」の数々を展示してくれています。

新興写真の説明のなかでとくに刺さったこと。

生活の記録や人生の報告を行うものであること

まさに、日常の何気ない”物や人の記録”の数々をじっくり見ることができ、とても心惹かれます。

モダニズム

本展のサブタイトル「モダニズムの日本」。

昭和初期のころの写真文化の近代化。往時の写真家さんたちが、きっとさまざまな制約もあったのでしょうが、ハツラツと撮影していた姿が垣間見えるよう。

今はスマホで誰もが気軽に写真を撮れる時代。何気ない日常のアレコレが記録できるのも、こうした先人の方々の活動のおかげなのだと、本展を観てあらためて感謝です。

メモ

「『光画』と新興写真ーモダニズムの日本」展、2018年5月6日(日)まで、東京都美術館で開催中です。

場所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス
展覧時間:10時~18時(金曜日は20時まで)
休館日:月曜日(ただし、4月30日は開館)
料金:一般700円、学生600円、中高生/65歳以上500円

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。

40歳で正社員復活し、現在は元上場企業で20年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。

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