何も話してくれない子どもへの関わり方 『親業』に学んだ”見守ることに徹する”
こんにちは。女性管理職21年の いくみ(@nesan_blogger)です。
子どもが何かに悩んでいるのは分かる。なのに、何も話してくれない。聞けば聞くほど、口を閉じてしまう。そんな時期を過ごしたことはありませんか。
この記事では、私が何度も読み返した一冊と、そこから学んだ「見守ることに徹する」という関わり方について、私の失敗談も交えて解説します。
何も話してくれない息子と、悩んでいた私
手に取ったのは、息子が大学生の頃でした。
体調を崩してしまい、半年間の休学をすることになった時期です。
何に悩んでいるのか。思春期がまだ続いているかのごとく、とにかく何も話してくれません。
親としては、知りたくなります。何があったのか。どうしてほしいのか。どうにかしてやりたい。
なのですが。
聞こうとするほど、扉は閉じていくのです。
私も悩んでいました。手を出せない、でも放っておくのもこわい。その間で、ずっと行き先を探していました。
あのころは、子育てのゴールが近づいてきたと思っていました。そこにきて、あらたな試練でした。

「この本で救われたよ」ママ友がすすめてくれた一冊
そんなとき、中学高校が一緒だったママ友と話す機会がありました。
彼女の息子さん、といっても息子の友達ではなくお兄ちゃんのほうですが、同じような経験があったのだそうです。
「この本で救われたよ」
そう言ってすすめてくれたのが『親業』でした。トマス・ゴードンというアメリカの心理学者が書いた、子育ての本です。
そこに書かれていたのは、親としての考え方でした。子どもを一人の人として尊重すること、認めること。
なかでも「受容のメッセージは干渉しないことによって示せる」という一節に、はっとしました。
親子の対立は、子どもを変えようとしなくても親が態度を変えることで防げる。親も全能ではないのだから、自分の素直な感情に嘘をつかなくていい。そんなことも書かれていました。
今こうして書いてみると、アドラー心理学でいう「課題の分離」にも通じるように思えます。けれど当時の私はそんなことをまったく知らなかったので、ある意味衝撃でした。

口を出したくなるたび、本を思い出した
そして、書かれていたことを実際にやってみました。
口を出したくなる。何があったのか聞きたくなる。どうにかしてやりたくなる。
でも、そのたびに、本に書かれていたことを思い出したのです。
何度も読み返したのはそういうわけです。一度読んだくらいでは、親というのはすぐに元の自分に戻ってしまうのですから。
そうしているうちに、私自身のなかにも変化がありました。とにかく見守ることに徹する。それだけを決めました。
その後、息子はだんだんと回復していったのです。
あの本が全部を解決してくれたわけではありません。時間が助けてくれた部分も、あるかもしれない。
それでも、この一冊のおかげで救われたのです。
当時のことは、こちらの記事にも書いています。合わせてお読みください。
最後にひとこと
見守るというのは、何もしないことではありません。手を出したい気持ちを、こらえ続けることでした。
すすめてくれたママ友にも、心から感謝しています。
何度も開いたあのページのことは、今でも忘れていません。
