「2冊目以降を書く資格がない」という呪縛から解放された著者の心の整理術

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情報発信で世の中の役に立ちたい。私のビジョンです。

このビジョンを元に6年間ありとあらゆる発信をしてきて、おかげさまで、自分の経験の核ともいえる「女性管理職」についての書籍を商業出版することができました。

なのですが、ビジョンや目標は明確なのにその先にうまく進めない自分がいて、この2年間ほどずっと悶々としてしまって苦しくて…思い切って心理カウンセラーさんに相談してみました。

同じように「著者としてのあり方」に悩んでいる人や、のみならず「ビジョンの元に活動をしていきたいのに、何かメンタルブロックに阻まれてしまっている」人に参考になったら嬉しい。

そして何よりもカウンセリングを受けて、かなり心の整理ができたことを記録しておきたく、この記事を書きます。

私のビジョン 両輪

冒頭でお伝えした「情報発信者としてのビジョン」に加えてもう一つビジョンがあって、それは「企業の管理職として世の中の経済活動の一端を全うする」というもので、現在定年再雇用の身分ではありますがこちらも継続中。

双方共私にとっては欠かせないものです。そして、これからもこの両輪で走っていきたいと考えています。

管理職としてはもう20年もやってきていますから、ロードマップは盤石で、そこを着実に進んでいくのみ、ただし雇用してもらうのには、当然期限があります。最大頑張っても70歳くらいまででしょうか。この記事を書いている時点からあと7年ほどです。

一方で、著者としては未知数のことも多いけれど無期限。命ある限り筆を執れる限り続きます。
とはいえ、まだヒヨッコですから、さらに活動を強化していきたい。1冊目を出したあとお恥ずかしいことにしばらく燃え尽きそうになっていて、2年経ってようやく2冊目への具体的な目標が描けるようになりました。

なのですが。

かなり大きなメンタルブロックに見舞われてしまうようになったのです。

私のメンタルブロック

具体的にそのメンタルブロックとは「書籍が売れていない」つまり、著者としての資格がない、というもの。

もう少し詳しくいうと、商業出版においては「重版出来」ということがとても重要で、なぜならば初版のままだと、それはある意味「売れていない本」と評されることでもあって、著者の先輩方からは「著者が自ら販促を頑張らねば重版に繋がらない」というアドバイスも多くもらいます。

そうした出版の仕組みについては、ここでは詳しく触れませんが、拙著『女性管理職が悩んだ時に読む本』は2023年4月に刊行され、この記事を書いている2025年5月、つまり2年経っても重版には至っていません。

もちろん、先輩方からのアドバイスをもとに、この2年間販促については手前味噌ですみませんが「かなり」頑張ってきました。来る日も来る日も拙著の販促のための活動をしてきた、と言っても過言ではありません。

ですが、残念ながら結果が伴っておらず。

今でも書店さんには置いてもらっていて、それはありがたい限りなのですが、いわゆる「細々と読まれている」と言う状況です。

<2025年4月 神奈川県内の某大型書店にて>

一方で、著者のお仲間や後輩さんたちで「爆売れ」を連発していたり、2冊目以降をコンスタントに刊行している人たちもいて、そうした人たちと、つい比べてしまったり。

結果、自分はダメ著者なんだ。2冊目を出す資格もないんだ…とだんだん思い込むようになってしまったのです。

それでも、著者としての人生はあきらめない

それでも、せっかく一歩を踏み出すことができたからには。そして、情報発信で世の中の役に立つというビジョンには揺るぎがないこと、だからこそ、著者としての人生はあきらめません。

1冊目にこれまでの人生を全て出し切っていて、しばらくは”出し殻”しか残っていませんでしたが、前段落でも触れました通り、それから2年経ってようやくネタも溜まってきつつあり、出版企画書の準備も整いました。

なのですが、またしてもブロックが発動してしまうのです。

  • (1冊目が重版になっていない私には)2冊目を出す資格がない
  • それでも頑張って渾身の2冊目を出せたとして、また売れなかったらどうしよう

本来「創作する」というのはワクワクと楽しいことなはずなのに、錘(オモリ)がどんどん背中に乗っていくような重くて苦しい感覚が増してしまっていました。

このままだと、メンタルがやられてしまいかねない…そんな不安も嵩んで、冒頭でお伝えしたとおりカウンセラーさんに助けを求めました。

カウンセラーさんからの助言

私が相談に乗ってもらったカウンセラーさんは、実はITコーチでもあります。

元々はこのブログを立ち上げた時からずっとサポートしてくれていて、今でも月一回のコンサルしてもらっている、とても信頼のおける方。

数年前から心理カウンセラーの資格も取られて、それこそ両輪で活躍されています。

その彼にここまで書いたこと、つまり今私が最も悩んでいることの心の丈をぶつけさせてもらいました。

詳しくは端折らせてもらいますが、いただいた助言を以下に簡略にお伝えします。ポイントは2つあります。

「私が行動しないと人は私に気づかない」というビリーフからの解放

出版や著者活動に関する思い込み(ビリーフ)を探り、それがどのように行動や感情に影響しているかを分析:主な思い込み(ビリーフ)の発見「私が行動しないと人は私に気づかない」

この思い込みが出版活動や著者としての自己認識に大きく影響しており、常に行動し続けなければならないという強いプレッシャーを生み出してしまっていた。

代替となる健全な考え方:「私が行動し、人が気づいても気づかなくても、どちらでもいい」

著作だけでなく、日頃のSNS発信でも「知ったことか」的なある意味軽やかさを持って取り組もう。

著者としてのこれからの姿勢

売れることよりも、あなたが本当に伝えたいメッセージを最優先に

「伝えたいこと」が「認められたい」に変換されないように意識する

独自の強みや専門性を誇りにする。万人に刺さるテーマでなくても、深く刺さる人に届ければいい

「気づいてもらいたい」という執着から離れ、自然体で発信する

自由に羽ばたいていこう

このカウンセリングを受けて、色々と自分で自分を窮屈にしてしまっていたことから、ずいぶん心が解放されました。なんとありがたいことでしょう。

とはいえ、かなり強固なビリーフはおそらくこれからも続いていくでしょうが、今まで思いもよぎらなかったこと、それは「自由に羽ばたいていこう」

もちろん、売れる本であることはとても大切ですが、そこがメインではない。

最後にもらったメッセージも心底刺さりました。

あなたの本は、あなたにしか書けない価値あるものです。売れることも大切ですが、まずはあなた自身が楽しんで、情熱を持って取り組める方法を見つけることが長期的な成功につながるでしょう。

きっと私、上手くいく。勝手にそう思って幸せな気持ちになっている自分がいます。

人に相談することでこうして心整えられる。カウンセラーさんにあらためて感謝です。

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。

40歳で正社員復活し、現在は元上場企業で20年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。

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