こんにちは。女性管理職19年の いくみ(@nesan_blogger)です。
企業の管理職を長年やってきていますが、部下のマネジメントってホントたいへん。
人と人どおしですから、「これが正解」というのは一つではなく、日々悩みの連続です。
しかも、現場にいる当事者だと、つい、これまでのやり方にとらわれたり、主観的になってしまったり…ってありがち。
そんな時にヒントをもらえる1冊に出会いました。
社会保険労務士・認定心理師・キャリアコンサルタントとしてご活躍 山田真由子さんの『部下を知らない上司のための育成の極意』
ご紹介します。
社会保険労務士ならではの、客観的な視点
本書では、社会保険労務士の立場から数多く労務管理のサポートをされてきた著者ならでは「客観的な視点」からのアドバイスがもらえて、とても役に立ちます。
健康経営が重要課題とされている昨今、部下の心身共の健康管理に寄り添うことも、管理職の大きな役割となってきていますが、業務の指導や部署全体の業績向上のことばかりについ目がいってしまっていたこれまでのやり方から、何をどう、工夫すれば良いのだろう?
特に令和以降のマネジメントの在り方として悩ましいこと多々です。
著者オリジナルのメソッド「健康・心理・環境」
そのためのキーワードとなるのが、「健康・心理・環境」
これは、著者が法律や心理など様々な学びと経験を経て考案してくれている、オリジナルメソッドです。
具体的には
健康:部下の健康状態の理解
心理:部下とのコミュニケーションや信頼関係の築き方
環境:関連する法令や制度を知り、より部下の支援を進めていくこと
それぞれのポイントごとに、事例を用いて分かりやすく解説されているのもありがたい。
上司が1人で抱え込まないために
とはいえ。
部下さんに対してどう寄り添っていくのか?大切なことを理解していても、上司が1人で抱え込むことには限界もあります。
終章では「上司が1人で抱え込まない」ために外部リソース等の活用法も教えてくれて、まさに、企業の様々な事案に関わってきた著者ならではのメッセージ。
部下にどう寄り添っていけば良いのか?そして、今マネジメントとして何が求められているのか?時代のニーズに合ったやり方や在り方とは?
私と同じように日々悩んでいる人へ。ぜひ手に取ってほしいオススメの1冊です。
部下を知らない上司のための育成の極意/労働新聞社/山田真由子