上司と部下のコミュニケーションって、ホントいつも悩ましい。上手くできているつもり。つい、慢心してしまって失敗もしょっちゅう。
そんなときに、傍に置いて常に参考にさせてもらいたいのが、吉田 幸弘さんの『部下も上司も動かす 武器としての伝え方』
ご紹介します。
言葉は武器にも凶器にもなる
まず、冒頭に書かれてある吉田さんのモットー「言葉は武器にも凶器にもなる」がとても印象的です。
確かに、自分としては良かれと思って発したつもりの一言でも、相手にとってはネガティブに受け止めてしまうということってありがち。
せっかく言葉を発するのだから武器として活用してこその、コミュニケーション。
本書にはそのためのお役立ちポイントが満載。項目ごとに分かりやすく解説してくれているものありがたいです。
部下も上司も動かす 武器としての伝え方 お役立ちポイント
特に私が参考にしたいと思った「お役立ちポイント」と気付いたことをお伝えします。
✔️残念ながら凶器となってしまう事例
あーーこの事例あるある、と反省。
✔️伝えるべきことはシンプルに絞り込む
ついつい余計な語彙を盛り込んでしまいがち。ポイントは”構造的に整理して伝える”
✔️伝え上手になるためには?
イライラの感情がある時には一心落ち着けてから対話を始める。
→自分の感情を落ち着けておかないと、相手をその渦に巻き込んでしまうんですよね、これも反省。
間を有効活用する。「間の上手な人はコミュニケーションを制する」→私はつい「あの」「えーと」をしばしば挟んでしまっています。
一旦「はい」と相槌を打ってから間を有効に使う。早速実践。
✔️伝わる表現にする
なんで伝わらないのだろう?伝えているつもり。ではなくて、どう言葉を使ったら伝わるのか?ということを常に大切にする。
→ポジティブワードを使う、固有名詞の活用、相手の心にリーチする伝え方、例え力…など、どれも具体例があって、理解が深まります。
✔️質問術
特に「ウオーミングアップクエスチョン(レトリカル・クエスチョン)という質問法。ほとんどできていません。
”疑問系で問いかけをしながら、答えではなく共感を求める”
コミュニケーションのコツの中で私が最も大事だと考えている、寄り添い。この質問法がその目標をさらに叶えてくれそうです。
✔️相手の心を動かす伝え方
自分も相手も大切にする「アサーション」というコミュニケーション法を活用しての「DESG法」
詳しくは本書のP219〜解説されていますが、特に困難な状況が発生しているときの伝え方の工夫として、ぜひ取り組んでみます。
✔️褒め方、叱り方
この点も、上司から部下へのコミュニケーションとして、いつも悩むポイントです。
叱る時の注意点として「信頼貯金を借金にしない」このワンフレーズが特に刺さりました。
コンフリクトマネジメント
加えて、最後の章で書かれてある「コンフリクトマネジメント」というフレーズにもハッとさせられます。
コンフリクトマネジメントとは、チームや組織内で対立が起きた時にそれを避けようとするのではなく、活性化や成長機会として「対立」を生かして解決を図ろうとする取り組みである。
本書であらためて教えてもらいました。
お恥ずかしながら、コンフリクト(対立、衝突)って、できれば避けて通ったほうがいいものだと、つい安易に考えがち。具体的な取り組み方法についても詳しく書かれてあって、今後の活気ある職場づくりにぜひ、活用させてもらいます。
最後にひとこと
私のように職場のコミュニケーションに悩んでいる人へ。
超絶オススメの一冊です。