「伝えたはず」なのに、うまく相手に届いていないことって、ありがちです。
逆に、相手の話を一生懸命聞こうとするのだけれど「何を言わんとしているのだろう?」理解に苦しむことも。
円滑なコミュニケーションのためには、端的に伝えることが大切なのだと頭では理解しているつもりでも、具体的にどこを工夫すれば良いのか悩みますよね。
そんなとき、強い味方になってくれるのが、沖本るり子さんの『「結局、何が言いたいの?」と言われない「1分で伝わる技術」』
1分トークコンサルタントである著者ならではの、お役立ちメソッドが満載です。
『「結局、何が言いたいの?」と言われない「1分で伝わる技術」』ワンポイントフレーズ
まず、序章にあるフレーズが、そのために必要なポイントを一言で表してくれています。
【相手に話を聞いてもらい動いて欲しいと思うならば、1分以内で、かつ必要最低限の要素を伝える】
具体的なコツを、4つのカテゴリー&39の事例を用いて
あるあるやりがち例→アドバイス→おみごと参考例、と順序立てての解説がなされているのもありがたい。
なるほどーーと納得しきりで、すぐに実践できる事ばかり。
私が気づいた点も合わせて、その一部を紹介します。
『「結局、何が言いたいの?」と言われない「1分で伝わる技術」』4つのカテゴリーと気づき
パッと理解してもらえる伝え方
・結論を最初に一文で表す
→文章を書く場合の「見出し」と同様に意識したい。
・多くとも3つに絞って、一つずつ要点を伝えていく
→1つ目は〜、2つ目は〜〜…の話法を活用。
すぐに相手のYesを引き出す伝え方
・説得ではなく納得。特にやたらと反対をしてくる人からの賛成を得たい場合:解放型質問、偉人の言葉引用、相手のメリットを強調する…等が有効
・メリットだけでなくデメリットについても両面から伝える。その上で「デメリットについてはこの策があれば大丈夫」と、しっかりクロージング。
→結局、コミュニケーションとは、一方通行ではなく「相手に納得してもらう」を心がけることで、たとえ困難な話題だったとしても、スムーズにいくんですよね。
誰とでも一瞬で距離が縮まる考え方
・褒める、共感する、ではなく「褒められた」「共感された」と感じてもらう
・未来がどうなるのか?という結果を先回りしてこちらからまず提案する
→自分が伝えたいこと、お願いしたいことに対して、相手のやる気を高めて行動に結びつけてもらう。相手目線が大切。
短期間でスルッと人を動かす考え方
・選択肢を示すことで、相手に「責任感」が芽生える
・「なぜならば、◯◯という結果を導くことが想定できるからです」など、結果例を示すことで、動機付けの明確化
→曖昧なままではなかなか人は動いてくれませんから、より、具体的に。常に心がけていきたいです。
上手く伝えていく、とは、結果仕事のより良い成果に結び付く
それぞれに踏まえておくと良い”4つの枠”
- 2、3個法
- 両面法
- 結果法
- なぜなら法
もキーワードとなっていて、細かなやり方は本を都度見返すとして、これら4つの「枠名」だけでも、頭にパッと思い浮かべることで、習慣化ができそう。
上手く伝えていく、とは、結果仕事のより良い成果に結び付く、ということなのだから、この一冊!
ぜひオススメです。