文章を書く目的は、自分の主張したい内容を相手に解りやすく伝えるということ。
とはいえ「どう書けば伝わるのだろう?」とハタと考え込んでしまうこともしょっちゅう。
本書はそんな疑問を解決できる方法が、コンパクトに網羅的にまとめられている嬉しい一冊。
文章やSNSの専門家だけでなく、テレワークをしているビジネスパーソンにとっても役立つことが満載です。
私はなぜこの本を読もうと思ったのか、読んで得られたこと、実際にやってみたことについて紹介します。
『伝わる!バズる!稼ぐ!文章術』なぜこの本を読もうと思ったのか
情報発信で世の中の役に立ちたいと目標を抱いて、ブログやTwitterに取り組んできて4年ほど経ちます。
しかしともするとつい、「日記」のような内容になってしまって「情報」とは言い難いこともしばしば。
もちろん、身近で起きた出来事がネタ元になるから、出発点は日記でもよいですが、それをどう「情報」として読者さんに役立ててもらえるか?
文章の書き方についての悩みが尽きませんでした。
そんなときに、この本のタイトルがハッと目に飛び込んできたのです。
「伝わる!バズる!」
書いたことが相手の「知りたいこと」に届くからこそ、バズる(多くの人の注目を得る)のだ。
コラムニストとして、数多くのヒット記事を世に生み出している尾藤さんならではのコツを教えてもらいたい。
それが私がこの本を読みたいと思った理由です。
『伝わる!バズる!稼ぐ!文章術』読んで得られたこと・やってみたこと
次に、実際に読んで得られたこととやってみたことについて。ポイントを3つにまとめると
- 相手を明確化する
- 結論→背景→根拠の3点セットを意識する
- 5W1Hは不要
さらに詳しくお伝えします。
相手を明確化する
何かを伝えようとするときに、その相手は「どんな誰なのか?」
ここをつい、幅広く設定しようとしてしまい反省することしきりです。
仕事であれば上司なのか部下なのかクライアントなのか?
ブログであれば、どんな世代なのか?何を知りたいと思っている人に対してなのか?職業は?性別は?
…など。
相手を明確化しながら書いていかないと、読む側にとってもボヤけたものになってしまいます。
伝えたい相手の範囲「より広く」を止めて、「より狭く」を意識するようにしました
結論→背景→根拠の3点セットを意識する
文章を読もうとするときに、まず「何を言いたいのか」が解ると、その先の説明も知りたくなるもの。
この「読む側の気持ち」を汲み取るための「流れ」としては、まず結論から先に書いて、その後背景、根拠と進めていくとよい。
いきなり書き始めようとすると、つい、背景や根拠から説明しそうになってしまいがちなので、下書きに「結論」「背景」「根拠」それぞれを仕分けして準備をすると、スムーズに流れが作れそうです
5W1Hは不要
国語の授業などでよく「5W1Hをしっかり書きましょう」と教わったものですが、堅苦しい報告書ならばいざ知らず、読者さんへ届くことを大切にするならば、形式にこだわる必要はなし。
しっかりと書き手の感情も込めて"しみじみと伝えようとする"からこそ、活き活きと相手に伝わる。
本書の第5章(の32)のなかで、実際に5W1Hのみで書いた文章と「しみじみ文章」との対比が示されていて、とても腑に落ちました。
「しみじみ感」を意識。形式や必須要素などへの拘りは後回しでよい(または要らない)
バズるための法則やSNS活用法についても知ることができる
ここまでご紹介してきたことに加えて「バズるための法則」や「SNS活用法」についても、随所に例文が散りばめられていて、より理解を深めることができるのもオススメの点。
私のようにブログやSNSを「より伝わりやすく書きたい」と悩んだときや、また、ビジネスシーンにおいて文章力をさらに磨きたいと思ったときに。
ぜひ手に取ってもらいたい一冊です。