札の辻交差点(第一京浜道路) そもそも歩道橋はどういう場合に設置されるのだろう 調べてみた

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「札の辻交差点」
東京都港区、JR田町駅から国道15号線(通称、第一京浜道路)を横浜方面にまっすぐ進んで7~8分くらいのところにあります。

大きな交差点なので、横断歩道で”水平移動”できない箇所もあり、急いでいるときは、歩道橋頼りになります。

東京タワーが見渡せたりの、眺めヨシなのはいいんだけど、歩道橋って少々足がすくんでしまう。

ま、それはさておき。

なんで歩道橋がある場所とそうでない場所があるのだろう?調べてみました。

歩道橋(立体横断施設)設置基準

国土交通省のHPを見にいってみます。
ありました、「局長通知」。

信号機が設置されている交差点において下記の各号のいずれかに該当する場合には、必要に応じ立体横断施設を設置することができる。
(1) 横断者が著しく多いか、または広幅員の信号交差点において横断者が横断を完了するのに相当の時間を要するため、危険が予想される場合。
(2) 右折および左折交通量が多い信号交差点において、右左折事による横断者の事故が多発するおそれのある場合。
(3) 車両交通のあい路となつている三差絡または複雑な交差点で横断者にとって著しく危険と見なされる場合。
・・・etc.

そこまで危険だとは思わないですが(それよか、さっさと渡りたい)老若男女、色々な方々が利用されますから、無事を図って、っていうことなんですね。

この”局長通知”をさらに読みすすめてゆくと、過去の事故率や防犯上の理由など、数値化されたさまざまな根拠があるのだということがわかります。

「札の辻」

ちなみに、この交差点、ユニークな地名です。
「田町の歴史」というのを検索していたら、”田町不動産”さんという会社のWebページに奥深いことが書かれてありました。

田町駅西口から第一京浜を横浜方向に向かうと「札の辻」という交差点があります。ここは江戸時代の高札場の跡です。三辻(三差路)の一角を利用して高札が掲示されました。高札はこのような通行人の多い町の入り口に立てられることがよくあり、新しい法令や決まり事を民衆に周知する役割を持っていました。庶民教育や幕府・諸藩の権威の誇示という側面もあったようです。高札を通じて民衆による密告が促されたりもしました。
ー「田町不動産」Webページより

つまり、「伝言板の設置場所」といったところ。

そういえば時代劇などで、「告」みたいな看板の周りに民衆が集まってワイのワイのしている風景を見かけることがあります。そんなイメージなのかな。

JR田町駅から第一京浜に下りたところに、こんな案内板があります。

今日の一言

歩道橋のことを調べているうちに、江戸の昔から受け継がれてきた歴史にもふれることができました。

この第一京浜道路は、旧東海道。

今では幹線道路として、都内交通網要の一部を担っていますが、数百年前には、参勤交代の行列や幕末の志士たちも通り過ぎていったのだと思うと、この道を守ってくれている歩道橋にも感謝です。

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。

40歳で正社員復活し、現在は元上場企業で20年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。

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