山手線 西日暮里駅(東京都荒川区)歩いて遊ぶスポット 道灌山の歴史と下町情緒溢れる商店街

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通勤で30年お世話になっている山手線。好き勝手にそれぞれの駅を漫遊しています。

今回は西日暮里(にしにっぽり)駅。

2020年3月に新駅として「高輪ゲートウェイ駅」が暫定開業となりましたが、西日暮里はその前1971年に開業。山手線の中では2番目に新しい駅です。

町の特徴といえば駅上にある「道灌山」そして、下町情緒溢れる商店街。ユニークな食事処が多いのも楽しめるポイント。

ご紹介します。

西日暮里駅

所在地:東京都荒川区西日暮里五丁目31-7

1971年(昭和46年)4月20日:先に開業していた営団(現 東京メトロ)千代田線との乗り換え駅として開業。

ちなみに、そもそもこの地には1934年に私鉄・京成電鉄の「道灌山通駅」が開業していましたが、その後しばらくして廃止となり、30年近くの空白期間を経て、本駅がJR母体として復活となったものです。

他の山手線駅が次々とリニューアルされていくなか、昔ながらの「ガード下」の風情のままですが、今後は再開発の計画も立てられているようです。

ホームの上には新幹線の線路が渡っていて、東北新幹線が過ぎていく様子が見えました。

改札口は1箇所のみ。新交通の日暮里・舎人(とねり)ライナー に乗り継ぐこともできます。

駅前には「道灌山通り」が渡っていますが、右側の先が「尾久橋通り」

左側の先が「不忍(しのばず)通り」と、それぞれ幹線の都道に繋がっています。

西日暮里の町並み

道灌山

駅を降りて直ぐ上に望めるのが「道灌山」です。駅前歩道橋をさらに上っていきます。

頂上にあるのが「西日暮里公園」でその付近一帯が「道灌山」と呼ばれています。

公園の中

園内には、道灌山の由来や歴史を示している案内板が設置されています。

ちなみに、道灌山とはその字の通り「太田道灌」と関係あるのかと思いきや、二説あるとのこと。

名称の由来は江戸城を築いた室町時代後期の武将・太田道灌の出城址という説、鎌倉時代の豪族・関道閑(せきどうかん)の屋敷址という説がある
ーWikipediaより引用

明治時代、この台地を訪れた正岡子規が「山も無き 武蔵野の原を ながめけり 車立てたる 道灌山の上」と、ここからの眺望を短歌に残していますが、私が訪れたときは曇天で、残念ながら絶景を望むことはできませんでした。

一方、「道灌山遺跡」もあってこの場所ではなく、向かい側に立地する中高一貫の名門校「開成学園」のグラウンドを中心に広がっているようです。

遺跡自体を見ることはできませんが、出土した縄文式土器や弥生式土器は、荒川区立図書館と開成学園に保存されています。

諏方神社

道灌山のやや下方向に位置するのが「諏方神社(すわじんじゃ)」

山手線の線路沿い「地蔵坂」を上っていきます

上りきったら諏方神社の鳥居が見えます。

御祭神は、建御名方命(たけみなかたのみこと)元久2(1202)年創建、江戸時代にこの地に御遷座となり、明治時代以降は日暮里・谷中の総鎮守の神社として人々に崇敬されている。毎年8月には大祭がおこなわれ、百軒近くの露店で賑わいます。

全国におよそ25,000社あるといわれる「諏訪神社(諏訪大社を本社とする諏訪信仰の神社)」のひとつですが「諏訪」の字ではなく、古来表記である「諏方」の字。今でもこの社名を使っているところは少ないそうです。

ひっそりと清々しい本殿

摂末社もあります

商店街

駅から道灌山通りを「不忍通り」方向に進んでいくと左手に「よみせ通り」商店街。

飲食店や老舗のお肉屋さんなどが軒を並べます。

この辺りは「谷根千(やねせん:谷中・根津・千駄木の総称)」と呼ばれる一帯で、東京メトロの千駄木駅も近くにあります。

商店街の中程に祀られている「延命地蔵尊」

昭和24年創業・老舗のお肉屋さん「千駄木腰塚・本店」選りすぐった精肉だけでなく、自家製コンビーフも有名です。

よみせ通り商店街の先には、お隣の「日暮里駅」にも通じていく谷中銀座商店街が続いています。

半床庵

商店街を道灌山通り方向に戻り、さらに先の不忍通りの奥は坂道の多い静かな住宅街。駅前の荒川区から文京区に変わっています。

西日暮里駅からは徒歩15分くらいのところにありますが、住宅街の中にひっそりとたたずんでいる、茶道・表千家久田流の茶室「半床庵」

入ることはできませんが、なかなかに風情があります。

西日暮里駅周辺のユニークな食事処

散策していたらすっかりお腹が空いてきました。西日暮里駅周辺にはユニークな食事処が多いのも楽しみの一つです。

なんとインパクトのある看板(笑)

鰻屋さんも数件見かけます。

訪れたのが日曜日だったので、残念ながら休業のお店もあり。

焼肉屋さんからは美味しそうな匂いが伝わってくる

あれこれ悩んだ結果、よみせ通り商店街のラーメン店「ひだまり」にしました。
10席ほどのこじんまりした店内。15時過ぎでしたがお客さんが並んで待っています。

「味玉塩つけ麺」にしました。

さらっと塩味で出汁のよく効いたスープともっちり麺が絶品。税込990円 ※2020年9月現在

最後にひとこと

ビジネス街とはまた違った、下町情緒が楽しめる界隈があるのも、山手線の魅力でもあります。

お近くにおいでの際は、ぜひ西日暮里駅にもお立ち寄りください。

山手線一周、どの駅が何区にあるか?については、コチラをどうぞ。

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。

40歳で正社員復活し、現在は上場企業で19年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。

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