通勤で30年お世話になっている山手線。好き勝手にそれぞれの駅を漫遊しています。
今回は高田馬場(たかだのばば)駅。
なかなかにユニークな駅名。
周辺の「高田馬場」町名は、そもそも地形が高台にあり、1636年、徳川三代将軍家光により旗本達の馬術の訓練や流鏑馬などのための馬場が造営されたことが由来となっているようです。(他にも「高田」は徳川家康六男の生母が庭園を開いたことから、その名前を冠したという説もあり)
ご紹介します。
高田馬場駅
所在地:東京都新宿区高田馬場一丁目35-1
1910年(明治43年)9月15日:鉄道院山手線の駅として開業。その後、西武鉄道、東京メトロ東西線にも同名の駅が開業されています。
山手線高田馬場駅の発車メロディは「鉄腕アトム」
手塚治虫が社長を務めた手塚プロダクションが高田馬場にあることと、"お茶の水博士"が長官を務める『科学省』が高田馬場にあったという設定から、高田馬場西商店街振興組合がJR東日本に要望、実現したとのこと。
駅の改札(早稲田口)を出た通りの向かい側ガード下には、手塚キャラクター総出の楽しい絵が掲示されています。
早稲田口の他に「戸山口」がありますが、メインストリートの「早稲田通り」沿いに様々なスポットがあるので、早稲田口の方が規模が大きいです。
高田馬場駅の町並み
駅前周辺
駅前にある大きな建物が「BIG BOX」1974年5月5日にオープンした西武鉄道が所有している商業ビル。ボウリング、スイミングプール、テニスなどのスポーツ施設が充実しており、他にレストラン、カラオケ、書店なども展開されています。
BIG BOXとは反対方向(駅の西北側)に進むと、飲食店が立ち並ぶ「さかえ通り」があります。
通りを進んでいくと神田川が流れている。なかなかに清流です。
再び駅方向に戻って早稲田通りを進んでいくと、神社や史跡、早稲田大学などがあります。
ただし、高田馬場駅早稲田口から早稲田大学正門までは徒歩15分ほどかかるので、バス(2番のりば)を利用することも可能です。
今回は真夏の暑い最中に訪れたので、早大正門行きのバスに乗って、まずは「穴八幡宮」(バス停:馬場下町で下車)まで。乗車時間は5分ほどです。
穴八幡宮(あなはちまんぐう)
馬場下町バス停降りて向かい側にあるのが「穴八幡宮」
御祭神は、應神天皇(おうじんてんのう)仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)神功皇后(じんぐうこうごう)
普段はひっそりしていますが、冬至から節分までの期間限定で配布される『一陽来復(いちようらいふく)』のお守が有名で、その時期には大変な賑わい。商売繁盛・金運UPのご利益でも有名です。
大きな赤い鳥居が目印。
台座が亀の形になっています
鳥居をくぐってすぐ左手には「高田馬場の流鏑馬」像。
徳川将軍家の厄除や若宮誕生の祝いにと、穴八幡宮境内にて奉納された「流鏑馬(やぶさめ)」がモチーフになっているとのこと。
境内には布袋さんも鎮座しています
厳かな佇まいの本殿
早稲田大学
穴八幡宮から歩くこと5分弱で、早稲田大学・早稲田キャンパスに着きます。
正門を入ってしばらく進んで振り返ってみると「大隈記念講堂」が青空に映えている姿が望める。
創立者である大隈重信公の銅像
一般来訪者でも見学できる文化施設がいくつかあります。會津八一記念博物館。
坪内博士記念演劇博物館
「大学南門通り」沿いには、飲食店やお寺なども立ち並んでいて趣深いです。
高田馬場跡
早稲田大学から徒歩2分ほどで、馬術の練習場があった「高田馬場跡」に着きます。
現在はお寿司屋さんになっていて、お店の壁に記念碑や当時の様子を描いた絵画などが掲示されています。
ランチは「さかえ通り」でいただく
ひととおり周辺を巡ったあとは、バスで駅前まで戻って「さかえ通り」でランチをいただきます。
お店がたくさんあるので迷ってしまいますが、生憎ランチタイム終わり頃でクローズしているお店が多かったので、鮮魚が味わえる「新橋魚金(高田馬場店)」に入りました。
ランチメニュー
今回は、ランチセットではなく、アラカルトのお刺身とアジフライを頼みました。市場から届いたばかりというお刺身ぶつ切りの盛り合わせ。新鮮で美味しいです。
サクサクしたアジフライもおススメです。
また、高田馬場周辺には在日ミャンマー人が多く住んでおり、「リトル・ヤンゴン」と呼ばれる日本最大のミャンマー人コミュニティを形成しているとのこと。ミャンマー料理のお店も見かけます。
最後にひとこと
大学のキャンパスや様々な歴史の楽しめる高田馬場駅。ターミナルの新宿駅と池袋駅のちょうど間に位置していて、利便性も高いです。
よろしければぜひお出かけください。
山手線一周、どの駅が何区にあるか?について。合わせてコチラの記事もお読みください。