こんにちは。女性管理職15年の いくみ(@nesan_blogger)です。
管理職として年数が経ってくると、マネジメント業務がメインで「教える」という機会がなかなかもてなくなったりします。
とあるとき、部下さんが私の席までやってきました。
「ねーさんのメール文、とっても解りやすいんですよね。ちょっとコツを教えてもらえませんか?」
こういう相談は嬉しい。張り切って教えることにしました。
ところが、
仕事を教えるって、なかなか難しいとあらためて実感。
ご紹介します。
なぜ「教えるって難しい」と思ったのか?
まず、なぜその難しさを感じたのかについて、お伝えします。
- 頼りにされたのが嬉しくて、一生懸命教えた
- 最初は教えた通りに倣ってくれるのだが、そのうちまた違うやり方に変わったりする
- すると「わざわざ時間と労力を割いたのに」と残念な気持ちが芽生えてしまう
- 多くの部下さんたちは「ここを教えてもらって、自分なりに応用して、こういうやり方を編み出しました」といった報告はない
結局。
教える側って、「役立ててもらったら嬉しいな」「その結果どう取り組んだのか、報告してもらったら嬉しいな」
などと、教えられる側のその後が自分のやり方と同じであって欲しいって、期待しちゃうんですよね。
つい、恩着せがましくなってしまう。
教えたことが、何かの役に立っている
今回の部下さんも、まさにその典型。
根掘り葉掘り質問してきてくれて、その都度「なるほどーなるほどーやってみますねー」と呼応してくれて。
きっと、その通りにやってくれるのだろうと、とっても期待しちゃいます。
最初のうちは、私が教えたことをそのまま取り組んでくれていました。
彼女のメール文をccで見るたびに、「おっ、やってるね」と嬉しくなった。
ところが日数が経つにつれて、違う書き方をしていたりします。
「なんで教えたとおりにやらないの」つい責めたくなっちゃうけれど、彼女には彼女の考えがあるのだろう。
忍の一字です。
その後も"本人の応用バージョン"は続く。
でもね。
教えてもらったとおりにやっていなくったって、きっと何かの役に立っている。
それを言葉で返してもらわなかったとしても、自分が教えたことは無駄にはなっていないはずだ。
そう思うことにします。
他者に伝えるときに、教えてもらったことを忠実に再現できる
ちなみに、私が今回彼女に教えたこと(メール文のコツ)も合わせてお伝えします。
- とにかく「読者ファースト」に徹する
- タイトルや冒頭記載内容で、的確に用件を示す
- 漢字の羅列でななく、適度にひらがなも交える
- 段落ごとに改行を入れる、ダラダラと長文を書かない
- 難しいことをお願いする場合は、クッション言葉を活用する
- 誤字脱字をしない
- どんなに近しい相手でも、ビジネスマナーは崩さない
日頃、ブログや文章術の師匠から教えてもらっていることばかりです。
人のことは言えません、私もちゃんと師匠たちに返せていないかもしれない。
でもこうして他者に伝えるときに、自分が学んだことを忠実に再現しているものです。
教えられる側から教える側に立って、あらためて気づきました。
鏡なんですよね。
最後にひとこと
教えたらそのとおりにやってよね。
つい、そんなふうに思ってしまいがちです。
久しぶりに教える機会があって、ヤキモチしてしまいましたが、部下さんが何かのヒントにしてくれるのならば、それでいいのだ。
教えられたことを実践するのは自分でなく、教えられた人なのだから。