ふと目にした新聞の折り込みチラシ。商品のキャンペーン案内と連絡先のフリーダイヤル番号が書かれてある。
チラシと電話。まだまだ昔ながらの媒体も活躍しています。
紙から電子へ。その変遷を経験している自分たちの世代にできることは、なんだろう?
今回は、そんなお話です。
「橋渡し」の世代
私が社会人となったのは1980年代です。オフィスのIT化(当時の言い方だと「OA化」)が急速に進んでいました。
紙が媒体の中心であった時代から、電子がそれにとって変わった様をリアルに見てきているから、紙と電子それぞれについてを語れる「橋渡し」の世代なのです。
具体的な点を次の段落で書きます。
アナログからデジタルへ変化の連続
その頃は、アナログからデジタルへと、時代が劇的に変わろうとしていたときです。
「OA(オフィス・オートメーション)化」とは?
オフィス・オートメーションという発想は1970年代に、コンピュータ登場以降に次第に高度化する電子計算機の延長に据えられ、将来的にはホワイトカラーの働く職場は全て電子化され、ペーパーレス化(英語版)が進むと言われていた。
(中略)
実際のオフィスオートメーションでは1980年代に、オフィスコンピュータの導入により業務を自動化、端末からデータを入力して、事務処理の一部をコンピュータに任せる事から始められ、記憶媒体の大容量化により、業務データを従来の帳簿からデータベースへと置き換えることで進んだ。また、書類作成などの面では、ワードプロセッサとプリンターが活躍し、これによって大量の書類を短時間で作成できるようになった。
-Wikipediaより引用
私が新卒で入社して早々の仕事の仕方といえば、資料は手書き、計算は電卓(人によっては「ソロバン」)。通信は電話、場合によってはテレックス。
そこから、オフコン(オフィスコンピュータ)が導入され、FAXやワープロが導入され…と、変化が目まぐるしく起きていきました。
2010年代の現在、FAX自体もあまり使われなくなっています。
オフィスに数台しかなかったオフコンはとうの昔に使われなくなり、パソコンが一人一台。通信は電子メールやその他のwebツールがメイン。
「OA化」のコンセプトは受け継がれているものの、いつの頃から「IT化」と言われるようになって久しい。そして、何をおこなうのにも、インターネット接続が不可欠です。
1980年代から2010年代の30余年。私が仕事をしてきた間は、変化の連続であったとも言えます。
紙媒体にも、まだまだ必要性がある
冒頭の「チラシ」の話に戻ります。
私自身も時々チラシを見て電話をかけて、サービスを利用することがあります。
具体的な様子はどうなっているのか?書かれてないけれど細かい相談が可能なのか?…などというときは、やはりオペレーターさんと話をしながら決めたいと思うからです。
そもそも新聞を購読している人自体も減っている昨今。
ある時、業者さんに聞いてみました。
「昔ながらのチラシと電話って、まだまだニーズがあるのですか?」
すると、「特にパソコンを使い慣れていない高齢者さんたちなどは、やはりチラシを見て問い合わせてくるケースがほとんどで、折り込みした日や翌日はかなりの電話がかかってきますよ」と教えてくれます。
確かに私の両親(共に80代後半)もパソコンを使ってはいますが、連絡してくるときは電話。
紙媒体にも電子媒体にもそれぞれにメリットやニーズがある。
どちらか一方ということではなく、これからも両方が使える状況だとよいです。
紙の良さも語り継ぎつつ、電子の良さも活用する
私自身は、年々電子媒体に頼ることが増えています。こうしてブログを書いて発信ができるのも、その恩恵に預かっているからこそ。
一方、新聞も購読しているし、本は紙で読む。時々手紙も書く。
紙だとなぜか落ち着く…ということもあります。
紙の良さも語り継ぎつつ、電子の良さも活用する。
今後さらに電子メインの状況は続いていくでしょうが、紙が好きな人はこれからも使い続けてゆけるとよい。
紙中心と電子中心、両方経験してきた自分たちが、何かの役に立てるのではないか?と思っています。
今日の一言
余談ですが、新聞やチラシは、荷物の緩衝材にも使えたりリサイクルされたりと、二次利用もできます。
紙と電子、今後ともそれぞれ活躍してほしい。
そのために自分が出来ることとは?と考えて、まずはこの記事を書きました。