人事異動で未経験の部署に配属…不安な気持ちを信頼に変える「最初の心構え」3つのポイント
こんにちは。女性管理職21年の いくみ(@nesan_blogger)です。
「来期から、あなたにとっては未経験の部署ですが異動となります。」
そう告げられた瞬間、頭が真っ白になった――そんな経験、ありませんか?
私自身もかつて、全くそれまでとは畑違いの部署へ異動となって、不安と戸惑いでいっぱいになったことがあります。でも、その経験があったからこそ今お伝えできることがある。
この記事では、未経験の部署に配属されたときに「最初にやるべきこと」と「絶対にやってはいけないこと」を、私の実体験を交えて解説します。
未経験の部署への異動、誰だって不安になる
人事異動は、会社員にとって避けて通れないもの。
特に「全く経験のない部署」への配属となると、正直なところ戸惑いしかありません。今まで積み上げてきたスキルや知見が、まるで通用しないのではないか。新しいメンバーとうまくやっていけるのか。そもそも、自分はそこで何の役に立てるのだろう…
こうした不安を抱えるのは、ごく自然なことです。
なのですが。
その不安に飲み込まれてしまうと、最初の一歩を踏み誤ってしまう。実は、未経験の部署だからこそ「最初の向き合い方」がとても大切なのです。
具体的にはどうすれば良いでしょうか?
私自身の異動経験で痛感した3つのポイントをお伝えしていきます。
異動後、最初の向き合い方

「できる自分」を見せようとしない。「学ぶ姿勢」を見せる
異動して新しい部署に着任すると、つい「早く成果を出さなきゃ」「頼りになる存在だと思われたい」と力んでしまいがちです。
特に管理職やリーダーとして異動する場合、「経験がないのに大丈夫?」と見られているのではないか、という焦りも加わります。
でも、ここで「できる自分」を無理に見せようとすると、逆効果になることが多い。
大事なのは、「学ぶ姿勢」を見せることです。
「この分野は初めてなので、ぜひ教えてください」
この一言が言えるかどうかで、周囲の反応はガラリと変わります。知らないことを「知らない」と素直に認められる人に対して、人は心を開いてくれるものなのです。
専門家である部下さんたちの懐に飛び込む
私自身、かつて大きな変化にさらされたことがありました。全く携わったことのない業務でとにかくわからないことだらけ。
専門知識も、現場の慣習も、これまでの経緯も、何一つ把握できていない状態からのスタートです。
途方に暮れそうになりましたが、どうしたら良いか?と考えた時に、専門家である部下さんたちの懐に飛び込んで、一から教えてもらうつもりで向き合うことが大事なのだと気づきました。
「上司」という立場ではあっても、その分野においては部下さんたちの方がずっと詳しい。その事実を素直に受け入れて、教えを請う。
最初は少しプライドが邪魔をするかもしれません。でも、「教えてください」と頭を下げたとき、部下さんたちの目がふっと柔らかくなったのを、今でも鮮明に覚えています。
「何しに来たんですか?」にムッとしない
実際にあったエピソードです。
ある部下さんから、冗談混じりにこう言われました。
「経験ないのに、何しに来たんですか?」
正直ね、一瞬ムッとしそうになりましたよ(笑)
でも、ここでムッとした顔を見せてしまったら、せっかくの関係構築のチャンスを逃してしまう。だから、こう返しました。
「本当にそうだよね。だからこそ、教えてくれてありがとう」
こうした小さなやり取りの繰り返しが、信頼のスタートラインになるのです。
部下さんからの少々キツい一言も、裏を返せば「この人、大丈夫かな?」という関心の表れ。そこに感謝の気持ちで返すことで、少しずつ距離が縮まっていく。
最初から完璧な信頼関係なんて築けません。でも、こうした一つ一つの積み重ねが、やがて大きな信頼へとつながっていくのだと実感しています。
前の部署と比べない、最初から上に立とうとしない

一方で、未経験部署への異動で「絶対にやってはいけないこと」もお伝えしておきます。
それは、前の部署と比べること、そして最初から上に立とうとすること。
「前の部署ではこうやっていたんですけど」
「私のやり方の方が効率的だと思うんですが」
こうした発言は、たとえ悪気がなくても、既存のメンバーからすると「自分たちのやり方を否定された」と感じてしまいます。
一度広がってしまった距離は、後から修復しようとしても無理なこともある。
だから、とにかく最初が肝心なのです。
まずは新しい部署のやり方を尊重する。その上で、もし改善の余地があるなら、信頼関係ができてから提案すればいい。順番を間違えないことが、何よりも大切です。
まとめ:未経験の部署でも信頼を築いていくために
人事異動で未経験の部署に配属されたとき、不安になるのは当然のこと。
でも、その不安を力に変えるために、ぜひ覚えておいてほしいことがあります。
- 「できる自分」ではなく「学ぶ姿勢」を見せる
- 専門家である部下さんの懐に飛び込む覚悟を持つ
- キツい一言にもムッとせず、感謝で返す
- 前の部署と比べない、最初から上に立とうとしない
- とにかく「最初」が肝心。後から修復は難しい
全てに共通しているのは、「謙虚さ」と「感謝」です。
この二つさえ忘れなければ、どんな部署に行っても、きっと道は拓けます。
私自身、最初はとにかく心細かった。
でも、部下さんたちが一つ一つ教えてくれて、少しずつ「ここに居ていいんだ」と思えるようになった。あの経験がなかったら、今の私はいません。
異動の辞令を受けて不安でいっぱいの人へ。
大丈夫。「教えてください」と言える強さがあれば、新しい場所でもきっとやっていけます。応援しています。
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