管理職が「判断できない」と悩むのは当たり前|正解がなくても決め続ける勇気の持ち方
こんにちは。女性管理職21年の いくみ(@nesan_blogger)です。
先日、ある管理職の方とお話しする機会がありました。
「管理職で最も悩んだことは何ですか?」
そう聞かれて、私が真っ先に浮かんだのは「判断すること」でした。
この判断で合っているのだろうか? でも自分が決めなければ部下たちが困ってしまう。だから「えいや!」で決める。その連続なんですよね。
迷うのも当たり前。正解がなくても進み続けるしかない。そんな管理職の「判断」にまつわる悩みと向き合い方について経験を交えて解説します。
「正解がわからない」のに決めなければならない管理職の苦しさ
管理職をやっていると、日々「判断」の連続。
業務の優先順位、メンバーの配置、クライアントへの対応方針…どれも「これが絶対に正しい」と言い切れるものばかりではありません。
なのですが。
上司が決めなければ、部下さんたちは動けない。みんなが困ってしまう。
だから、正解かどうかわからなくても「えいや!」で決断する。その繰り返しなんです。
私自身、管理職21年の中で、この「判断する」ということが最も悩ましいテーマでした。そして、冒頭でお伝えした管理職の方もまた、同じ悩みを抱えていたのです。

経営方針が決まっていない中で部下にどう伝えるか
彼がこう打ち明けてくれました。
「経営側が方針を決めていない中で、部下にどう伝えるべきか悩んでいます」
方針を決める権限は自分にはない。でも「それは私の権限ではありません」と言ったら、部下さんからすると言い訳にしか聞こえない。
ものすごく、よくわかります。
私も同じような場面、何度も経験してきました。経営の方針が降りてこない。でも現場は待ってくれない。部下さんたちも不安を感じている。
そんな時、ノーリアクションでいるのが一番よくない。
なぜなら、上司が黙っていると、部下さんたちは「何も考えていないのでは?」「自分たちのことを気にかけてくれていないのでは?」と余計に不安になってしまうからです。
「暫定でも伝えて前に進む」という選択肢
では、どうするか。
私がやっているのは、こういう伝え方です。
「会社全体の方針はまだ決まっていないけれど、自分の考えはこうです。まずはこの方向で進めていきます。方針が決まって異なった点があったら、またあらためて説明しますね」
完璧な答えじゃなくていい。正式な方針じゃなくていい。
とにかく、リーダーとして何がしかの結論を伝える。「暫定」であっても前に進む姿勢を見せる。
これだけで、部下さんたちの安心感はまるで違います。
もちろん、後から方針が変わって修正が必要になることもあります。でも、それでいいのです。「あの時はこう判断したけれど、方針が変わったのでこう修正します」と説明すれば、部下さんたちは理解してくれるのではないでしょうか。
完璧を待って何も言わないよりも、暫定でも方向性を示してくれる上司の方が、きっと信頼されるものです。

正解がなくても進み続ける、それが管理職の役割
正解がない中でも進み続ける。決め続ける。
それが管理職の役割でもあります。
だからこそ、迷うのは当たり前。悩むのも当たり前。
私が著書『女性管理職が悩んだ時に読む本』を書いたのは、まさにこの想いからでした。悩みながら、迷いながらも立ち続ける人を支えたい。その一心だったのです。
暫定でも判断して前に進む、という話をした後に、冒頭の管理職の方からは返事が来ていません。
私が言うことも頭では理解できるけれど、会社の方針とは異なるかもしれない自分の発言をすることに、まだ惑いがあるのかもしれない。
それも、自然な姿なのです。
すぐに「よし、やってみよう」とはならなくても構いません。
でも、繰り返しになりますが、とにかく進み続けるしかない。
トライアルアンドエラー。人間ですから完璧なことなどない。
むしろ、そういう「完璧じゃない姿」を部下さんに見せることも、管理職としての一つの在り方なのだと、私は思っています。
最後にひとこと
管理職の判断に、最初から完璧な正解なんてありません。
迷って当たり前、悩んで当たり前。
でも、黙って止まるのではなく、暫定でも自分の考えを伝えて前に進む。方針が変わったら修正すればいい。
「えいや!」の連続でいいのです。
そんな不完全な自分を許しながら、今日も一歩、前に進んでいきましょう。
一部上場企業にて女性管理職21年の私が、あなたの悩み解決をお手伝いします。すでに女性管理職で活躍されている方、これから目指したいと思っている方、女性管理職とともにお仕事をされている男性の方、企業の育成担当者の方、どうぞお気軽にお問い合わせください。