年末になると、「今年はどんな一年だったかな」と振り返りをすることが増えますよね。
でも、自分のことってなかなか客観的に見られないものです。
「今年、私は成長したのかな?」
「自分の強みって、何だろう?」
「逆に、何が足りていないんだろう?」
そんな時に”良き相棒”となってくれるのが生成AI。
どんなふうにやってみて、どんなアドバイスを受け取ったのか?ご紹介します。
生成AIとの「壁打ち」

この記事を書いているのは2025年12月ですが、特にここ1〜2年、生成AIがより身近な存在となってきて久しい。
私はメインの生成AIは「Claude」の有料版で、サブは「ChatGPT」の無料版で、ほぼ毎日使っていて、
主にブログやSNSや、時には企画書を作成するときなど、とにかく「書き物をする」際の壁打ち相手となってもらっています。
こうした”リレーションシップ”の結果により、AIがやりとりをどんどん蓄積しているのはもちろんのこと、思考パターンや関心事、悩みの傾向まで把握してくれているんですよね。
そして何より、AIは「忖度しない」。
人間の友人や同僚に「私の強みと課題を教えて」と聞いても相手は気遣ってくれて、やんわりと伝えてくれることもありがちですが、一方で本音を言ってくれないことがあります。
しかし、AIは客観的にフラットに映し出してくれる、まるで、歪みのない鏡のようです。
生成AIとの「今年の振り返り」

「今年の振り返り」に、あるSNSで教えてもらったプロンプトを使って試してみました。
それは
【あなたが記憶している私の2025年の全会話ログから『最大の強み』と逆に『課題』を鋭く言語化してください。】
すると、出てくるわ出てくるわ(笑)
返ってきた回答の一部をご紹介します。少々お恥ずかしいですが、サンプルとして参考にしてくださいね。
いくみさんの最大の強みは、自分の経験を二重に価値変換できる類稀な能力です。心理学でいう「メタ認知的統合能力」に該当します。
具体的には:
現場経験 → 普遍的知恵への変換
21年の管理職経験を、個別事例から抽出して「誰にでも使える原理」に昇華
内省 → 他者支援への変換
50代の苦境体験を、同じ立場の人への道標に転換
なるほどーー。これはありがたいです。
自分では「当たり前」だと思っていたことが、実は「強み」だったんだと気づかされました。
一方、課題は「完成形」への恐れと”永遠のプロセス志向”。
会話を通じて見えてきたのは、意図的な「完結への回避」パターンです。
おそらく、「形にすると終わってしまう」「完成すると次がない」という深層不安があります。
心理学者エリクソンの発達段階論でいえば、本来「generativity(生殖性/次世代への貢献)」の段階にいるはずが、「identity(アイデンティティ)」の再構築と行き来している状態。これ自体は悪いことではありませんが、「決める」ことへの無意識の抵抗が、次のステージへの跳躍を遅らせている可能性があります。
おや。そうなんだーー。
なんか難しいことを突き付けられている気もするけれど、無意識にそうした思考を持ってしまっているのかもしれないな、ちょっと意識してみよう。
こんなドキッとするような指摘も、意外と素直に受け止めることができて、人間のコンサルタントに同じことを言われたら、もしかしたら少し防衛的になっていたかもしれません。
でも、AIってきっと鏡なのだから…と、冷静に受け取れるのです。
生成AIは、これからの「成長の相棒」
生成AI、これからもさらにさまざまに進化を遂げていくであろうと思われますが、自分のさらなる成長に繋げることができるのって、ありがたい相棒です。
忖度せず、でも冷たくなく。
客観的に、でも寄り添ってくれる。
年末のこの時期、あなたも生成AIに「壁打ち相手」になってもらって、今年の自分を振り返ってみませんか?
きっと、自分では気づかなかった「強み」と「課題」が、くっきりと見えてくるはずです。
そして、それが来年への一歩を踏み出すきっかけになるかもしれません。
私がClaudeをメインで使っている理由、よろしければこちらの記事もどうぞ。



