こんにちは。女性管理職21年の いくみ(@nesan_blogger)です。
この記事は2025年12月に書いています。この月って本当に慌ただしいですよね。
年末の締め作業、来年度の計画、取引先への挨拶回り…やることが山積みで、気づけば「年内に終わらせなきゃ」「今年のうちに形にしないと」と、自分だけでなくチーム全体も追い込んでしまいがち。
そんな時の対処法は「上司が心の余白を作る」
解説します。
上司のピリピリ、部下さんは敏感に察知してしまう
「上司がピリピリしている」
「なんだか職場の空気が張り詰めている」
そんな雰囲気の中で、本当に良い仕事ができるでしょうか?
実は、部下さんって、上司が思っている以上に、その様子を敏感に察知してしまうもの。
私自身、お恥ずかしながらある時まで年末についピリピリしてしまい、チームが緊張状態に陥りがちなことが多かったのです。
そんなとき、ふと部下さんの表情を見て気づきました。
「あ、私の焦りが伝染してる」って。
以来、あえて緩める=余白を作ることを心がけるようになりました。
上司の態度が部下さんのパフォーマンスに直結する

上司の焦りから部下さんがプレッシャーを感じた状態では、こんなことが起こりやすくなるのです。
ミスが増える
アイデアが出にくくなる
コミュニケーションが萎縮する
つまり、上司の「急ごう」という気持ちが、かえってチーム全体のパフォーマンスを下げてしまうという、なんとも皮肉な結果になってしまうもの。
だからこそ上司自らが心の余白を作ることが大事です。
心の余白を作る、具体的な3つの方法
では、どうすれば良いでしょうか。
具体的には、こんな声かけを意識してみてください。ポイントを3つにまとめます。
期限への執着を緩める言葉
「これ、年明けでも大丈夫だよ」
この一言が、どれだけ部下さんの肩の力を抜いてくれるか。
もちろん、本当に年内必須のものは別ですが、実は「なんとなく年内に」と思っているだけのタスクって、結構ありませんか?
完璧主義を手放す言葉
「完璧じゃなくても、まずはここまででいいよ」
年末の追い込みって、つい「きちんと仕上げなきゃ」と思いがちですが、7割の完成度で一旦区切りをつけるという選択肢もあるんです。
プロセスを認める言葉
「今年もよく頑張ったね」
「ここまでできたら十分だよ」
結果だけじゃなく、プロセスを認める。
それだけで、部下さんの心に余裕が生まれます。

チームそのものの肩の力を抜いてくれる
こうしたちょっとした一言が、チームそのものの肩の力を抜いてくれて、
リラックスすることで、かえって良いアイデアが生まれたり、ミスの軽減に役立つのです。
もちろん、やるべきことはしっかりやる。
でも、全部を一気呵成にこの1ヶ月のうちに片付けようとしなくてもいい。
年が変われば、また新しい風が吹きますから。
優先順位をつけて、「今年中にやるべきこと」と「年明けでもいいこと」を仕分けする。
その上で、チームに「大丈夫、焦らなくていいよ」というメッセージを伝える。
みんなが心穏やかに年末を迎えられるように…それが大切です。
余白を作ることは、自分自身への贈り物

そして何より。
こうして心しておくことで、自分自身の心の余白=贈り物にもなるんですよね。
部下さんに「大丈夫だよ」と言うことは、実は自分自身にも「大丈夫だよ」と言い聞かせることとも言えます。
12月は確かにやることも多いし、プレッシャーもある。
でも、だからこその余白。
きっと年明けには、色々とリフレッシュもできて、また新しいスタートが切れるに違いありません。



