こんにちは。女性管理職21年の いくみ(@nesan_blogger)です。
管理職になって何年も経つと、こんなプレッシャーを感じることはありませんか?
「部下より詳しくなければいけない」
「わからないなんて言えない」
「上司なんだから、すべて把握していなければ」
私も長年、そう思い込んでいました。管理職だから、年上だから、全部知ってなきゃいけない。勝手にそう思い込んで、知ったかぶりをしたり、一人で抱え込んだり。
この記事を読めば、部下に「教えて」と言える管理職になれます。
ポイントは”リバースメンタリング”です。
リバースメンタリングとは?
リバースメンタリングとは、若手社員がメンターとして、メンティーである先輩社員やひいてはマネージャーに向けて助言や支援をしていくこと。
従来の立場が逆になることより「リバース」という言葉が用いられている由来です。
ここ一年位、私も20代のメンバーから業務で使う生成AIについて、様々な学びを得る機会があってあらためて実感しました。
上司だから知っているはずだ、詳しくなければいけない。
これも、ある意味、無意識の偏見のようなものなのだと。
言葉が適切じゃないかもしれずすみませんが”餅は餅屋の精神”って職場であっても大いにあるんです。

これからは「知らない」と言える上司でありたい
特に若い世代が得意なこと詳しいことは、やはりデジタルツールに関すること。
お恥ずかしながら業務で使う生成AIは、プライベートで使っているものとは勝手が違って戸惑うことばかり。
そんなときに職場全体でリバースメンタリングの取り組みが始まったのです。
この経験がなかったら、相変わらず私は「管理職だからなんでも知っていなければならない思い込み」を抱えたままだったかもしれません。
そして、今回の生成AIだけでなく違う分野のことでも、これからは知らないと言える上司でありたい、とあらためて心しています。
リバースメンタリングを実践する3つのステップ
このことを踏まえて、具体的にどうやってリバースメンタリングを取り入れていくと良いか?
特に、管理職としてのマインド面について3つのステップにまとめます。
ステップ1:「知らない」を恥ずかしがらない
まずは、自分自身の思い込みを手放すところから。
「管理職なのに知らないなんて恥ずかしい」という気持ち、よくわかります。でも、その思い込みこそが、あなたの成長と、チームの成長を止めているんです。
新しい技術、新しいツール、新しい価値観。時代はどんどん変わっています。すべてを知っている人なんて、どこにもいません。
ステップ2:具体的に「教えて」と伝える
「この生成AI、他にどんなメリットがあるだろうか?」
「あなたたちの世代って、どんなことを大切にしてるの?」
具体的に教えを請う、「教えて」と伝える、それだけで良いのです。
私も最初は勇気が要りました。でも、20代の部下さんに「教えてもらえますか?」と言った時、彼の嬉しそうな顔を見て、自分も嬉しくなりました。
ステップ3:学んだことを実践して、感謝を伝える
そして、教わったことを実際に使ってみる。「あなたに教わって、こんなに便利になったよ」と伝える。
これ、すごく大事です。
部下さんにとっても、自分の知識が役に立ったという実感が、大きな自信になるし、それが次の「教え合い」へとつながっていきます。

トップダウンだけじゃない、循環する組織を作ろう
リバースメンタリングを活かせる組織。
それは、上から下への一方通行じゃなくて、お互いに学び合える関係性があるチームです。
年齢も立場も関係なく、それぞれの得意分野で教え合える。
トップダウンだけじゃなくて、こうした循環がこれからの時代にはさらに必要とされていくのではないでしょうか。
管理職だから、年上だから、全部知ってなきゃいけない。
そんな思い込みは、もうここで手放しましょう。
「知らない」と言える勇気。
「教えて」と伝えられる謙虚さ。
そして、学んだことを実践する行動力。
この3つがあれば、あなたは必ず、部下から信頼される管理職になれます。そして、チーム全体が学び合う、温かい循環が生まれていくこと、間違いありません。



