こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
「女性って管理職に向いていないんじゃない?」
「感情的になりやすいし、論理的思考が苦手でしょ?」
そんな声を耳にするたび、心の奥がチクリと痛みます。確かに、男性管理職と比べて苦手なこともあるかもしれません。でも、だからといって女性が管理職に向いていないということは決してありません。
特に女性だからこそ発揮できる「最強の3つのスキル」について、解説します。
なぜ女性管理職の強みが見えにくいのか
実は、女性管理職の強みって、数字では測りにくいものが多いんです。
売上目標達成率や効率性のような「見える成果」ではなく、チームの結束力や部下さんの成長、職場の心理的安全性といった「見えない成果」に現れることが多い。だから、評価されにくいし、自分でも気づきにくいかもしれません。
でも、この「見えない力」こそが、現代のマネジメントに最も必要とされているスキル。
特に女性ならではの3つの最強スキルを存分に発揮すれば良いのです。
女性管理職の3つの最強スキル
その「最強スキル」とは、以下の3つです。
- 寄り添い力
- 多様性OK力
- 察知する観察眼
さらに詳しくお伝えします。
寄り添い力:心の距離を縮める言葉の魔法
部下さんに何か声を掛けるとき、私がいつも意識しているのは「上から目線」にならないこと。
「君はこうすべきだ」ではなく
「どう感じてる?一緒に考えてみない?」
たった一言の違いですが、部下さんの表情がパッと変わる瞬間を何度も見てきました。男性管理職の方が「指示・命令」が得意なら、私たち女性は「共感・共有」が得意。この違いを活かさない手はありません。
多様性OK力:一人ひとりの輝きを見つける目
年齢、性別、国籍、バックグラウンド…本当に様々な部下さんたちと出会ってきました。
20代の新人さんから50代のベテランまで、外国籍の方から子育て中のママさんまで。一人ひとり、全く違う個性と事情を抱えています。
男性管理職の方は「統一性」や「効率性」を重視される傾向にありますが、私たち女性は「それぞれの良さ」を見つけるのが得意。この多様性を受け入れる力が、チーム全体のパフォーマンス向上につながるのです。
察知する観察眼:空気と変化を読み取る力
「あれ、◯◇さん、今日なんだかいつもと違うな」
表情のちょっとした変化、話し方のトーン、座り方の微妙な違い…部下さんの小さなサインを察知するのは、私たち女性の得意分野。
実際に、メンタルを崩してしまった部下さんを早期に発見できたのも、この観察眼があったからこそ。男性管理職の方は「成果」に注目しがちですが、私たちは「プロセス」や「心の動き」に敏感です。
苦手なことも知っておこう
もちろん、苦手なこともあります。正直に言うと…
- 理論より実践を重視してしまう(理詰めで説明するのが苦手)
- 感情的になってしまうことがある
- 和を重んじすぎて、厳しい判断を下すのに時間がかかる
でも、これらも見方を変えれば長所になります。現場感覚を大切にし、人間味があり、チームの調和を重視する…それって、とても大切なことですよね。
性別にこだわるでなく、自分らしいマネジメントを目指す
大切なのは、男性と張り合うことでも、「女性だからできない」と諦めることでもありません。
男性には男性の良さが、女性には女性の良さがある。それぞれの特性を活かして、オリジナルなマネジメントを展開していけばいいのです。
私も、これからもそんなマネージャーでありたいと思っています。
まとめ:あなたの強みを信じて
女性管理職として20年間やってきて確信していることがあります。
私たちには、私たちにしかできないマネジメントがある。
「寄り添い力」「多様性OK力」「察知する観察眼」
この3つの最強スキルを活かして、部下さんたちが輝ける職場を作っていきましょう。
女性管理職として悩んでいるあなたへ。
あなたの優しさや細やかさは、決して弱みではありません。それは、現代のマネジメントに最も必要とされている強みなのです。
自信を持って、あなたらしいマネジメントを続けてくださいね。
応援しています。