「それ、間違ってるから」では部下は動かない!心に響く指導法で行動変容を促す方法

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こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。

部下さんのやり方が間違っている時、ついつい「それ、間違ってるから」「ルールだから」と直球で指摘してしまいがち。でも、その後の部下さんの反応を見て「あれ?」と思った経験はありませんか?

この記事では、私が経験したこともお伝えつつ、部下さんの心に響き、自然と行動変容を促す方法について解説します。

なぜ正論を言っても部下さんは動いてくれないのか?

管理職として日々部下さんと接していると、業務の進め方や手順について間違いを見つけることがあります。そんな時、つい頭ごなしに注意しようとしてしまいます。

「やり方間違ってるから直して」
「ルールで決まってるからその通りにやって」

私自身、日常の中で何度もこうした声掛けをしてきました。正しいことを言っているつもりなのに、なぜか部下さんからの反発を買ったり、その場では「分かりました」と言ってくれても、結局同じミスを繰り返してしまったり…

実は、この「正論だけの指摘」こそが、部下さんの行動変容を阻んでいる大きな要因だったのです。

正論だけでは人は動かない3つの理由

まずは、なぜ正論だけでは人は動かないのか?その理由を考えてみます。ポイントは以下の3つです。

理由1:感情的な反発を生む

「間違ってる」「ルールだから」という言葉は、どうしても部下さんを否定している印象を与えてしまいます。人は否定されると、まず感情的に反発したくなるもの。たとえ内容が正しくても、心のシャッターが閉まってしまうのです。

理由2:具体的にどうすればいいか分からない

「間違っている」と言われても、部下さんにとっては「何が」「どこが」「なぜ」間違っているかが見えません。マニュアルを見直すべきなのか、手順を変えるべきなのか、それとも全く別のアプローチが必要なのか…具体的な行動指針がないと、結局何も変わらないのです。

理由3:自分事として捉えられない

一方的に「こうしろ」と言われると、部下さんは受け身の姿勢になってしまいます。自分で考えて行動する意欲が湧かず、言われたことをとりあえずやるだけの状態に。これでは根本的な改善にはつながりません。

心に響く指導法:自分事として伝える5つのステップ

では、どうすれば部下さんの心に響き、自然と行動変容を促すことができるのでしょうか?

ステップ1:相手の立場に立って考える

まず大切なのは「自分が部下の立場だったら」と考えてみること。同じ指摘を受けた時、どんな風に言われたら素直に受け入れられるか、想像してみるのです。

ステップ2:自分の経験を交える

「私も以前、同じようなことがあって」「私はこんな風にして解決したよ」と、自分の体験談を盛り込みます。これだけで、一気に親近感と説得力が増すのです。

ステップ3:具体的な解決策を提示する

「もしかして間違っているかも?とまずは疑問を持ってみて」
「マニュアルを確認してみる」
「分からない時は遠慮なく人に聞いてみる」

このように、具体的な行動を示してあげることで、部下さんも次に何をすればいいかが明確になります。

ステップ4:一緒に考える姿勢を見せる

「一緒に確認してみようか」「何か分からないことがあったら、いつでも声をかけて」という言葉を添えることで、部下さんは安心して取り組むことができます。

ステップ5:成長を信じる気持ちを伝える

最後に「あなたなら、きっとできるよ」という信頼の気持ちを伝えることで、部下さんのモチベーションも向上します。

X(旧Twitter)からの共感コメント

実際に、こうした方法を実践するようになってから、以前は指摘した後に気まずい空気が流れることも多かったですが、前向きな反応をもらえることが多くなってきました。

また、このことをXで呟いたところ、複数の共感コメントをもらったのです。

「ルールで決まっているからとにかくその通りにやれ!だけだと、部下さんも納得できなかったり、どうしていいかわからなくなっちゃいますよね。上司が自分の経験も踏まえてアドバイスしてくれたら、なるほど。ってきっと思えます。」

「突き放さず寄り添うのが大事ですよね。自分事として向かってもらわないことには、成果につながらないです。」

「指摘するだけではわからないこと多いですね。体験談があると納得しやすくなります。」

「何がどう間違っているかを教えてもらって、こうするといいよってアドバイスもらえると、素直になれるかも。」

このテーマについての関心の高さが伺えました。

まとめ:寄り添う指導で部下さんの成長を促そう

部下さんの行動を変えたいなら、まずは自分の伝え方を変えることから始めましょう。

「間違ってるから」「ルールだから」という突き放した言い方ではなく、自分の経験を交えながら、具体的で温かみのある指導を心がける。そうすることで、部下さんも自分事として捉え、自然と行動変容につながっていくのです。

明日から、ぜひこの方法を試してみてください。きっと部下さんとの関係性も、職場の雰囲気も、良い方向に変わっていくはずです。

管理職として、部下さんの成長を支えることは大切な役割。一人一人の心に寄り添いながら、共に成長していける職場を作っていきたいと、あらためて心しています。

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。

40歳で正社員復活し、現在は元上場企業で20年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。

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