こんにちは。女性管理職19年の いくみ(@nesan_blogger)です。
上司として日々部下さんのそばにいるのに、メンタルヘルスの危機になかなか気付けないことってあります。
この記事では管理職が避けて通れない重要なテーマ「ラインケア」について、5つのポイントを踏まえて解説します。
メンタルヘルスの重要性
こんな経験ありませんか?
「最近、あの部下の様子がおかしい…でも、どう声をかければいいのかわからない」
「メンタル不調で休職する社員が増えている。予防できないものかしら…」
実は私も、同じような悩みを抱えていました。昨今の職場環境の変化や社会情勢の影響もあって、メンタルヘルスの問題は他人事ではなくなっています。
メンタル疾患は、予兆の段階から気づいて取り組むことで、早期発見・早期回復につながることが多い。
だからこそ、私たち上司の適切な対応が、部下さんの人生を大きく左右する可能性があると言っても過言ではありません。
ラインケア 5つのポイント
理屈では分かっていても、なかなか現実に予防に取り組めないもの。
だからこそ、現場を預かる上司のラインケアのポイントは以下の5つです。
- 日々の観察を欠かさない
- コミュニケーションを大切にする
- 適切な業務配分と環境整備
- 早期の介入と専門家との連携
- 自身のメンタルヘルスケア
ラインケアとは職場のライン上にいる直属の上司、課長や部長など職場の管理監督者が、部下のいつもと違う様子にいち早く気づき、相談対応、職場環境改善などを務めることをいいます。
さらに詳しくお伝えします。
日々の観察を欠かさない
部下さんの表情、態度、仕事の進捗状況などを細かくチェックすることが大切です。
「いつもと違う」を見逃さない感性を磨くことが重要。
例えば、いつもテキパキ仕事をこなす部下さんが急に遅刻が多くなったり、提出物の期限を守れなくなったりしたら要注意。
「きっと忙しいんだろうな」で済ませずに、声をかけてみましょう。
コミュニケーションを大切にする
定期的な1on1ミーティングを実施するのはもちろん、雑談も含めた何気ない会話の中から、本音を引き出すことを心がけると良いです。
例えば、部下さんとのランチタイム。
仕事の話だけでなく、趣味や家族の話をすることで、普段は見えない部下さんの一面が垣間見えることもありますから、上手に活用しましょう。
適切な業務配分と環境整備
個々の能力と状況に応じた業務量の調整や、ワークライフバランスを重視した働き方の推進が必要です。
「あの人なら大丈夫」と思って仕事を任せすぎていませんか? 能力の高い部下さんほど、SOS を出しづらいものです。定期的に業務量をチェックし、必要に応じて調整しましょう。
早期の介入と専門家との連携
変化に気づいたら、すぐに声をかけること。必要に応じて、産業医や専門家につなぐことも重要です。
「大丈夫?」の一言が、部下さんを救うかもしれません。でも、上司だけができることには限界があるもの。
専門家(産業医や保健師)の力を借りることも必要です。
自身のメンタルヘルスケア
加えて、上司自身のストレスマネジメントも忘れずに。部下さんの手本となるよう、健康的な働き方を実践しましょう。
「私、休まず働いてるわよ!」なんて、胸を張っていませんか?
それ、部下さんにとってはプレッシャーになっているかもしれません。適度に休暇を取り、オンオフの切り替えをしっかりする。そんな上司の姿勢が、部下さんの働き方にも良い影響を与えるはずです。
まとめ:明日からできる、部下さんを守るためのアクション
部下さんのメンタルヘルスを守るためには、日々の小さな気づきと行動が重要です。
理屈では分かっていても、なかなか実践できないことってありますよね。でも、一歩踏み出す勇気さえあれば、きっと部下さんとの関係性も、職場の雰囲気も変わっていくはずです。
明日から、まずは部下さんの表情をよく観察することから始めてみませんか? そして、気になることがあれば、勇気を出して声をかけてみてください。
その小さな一歩が、あなたの部下さんを、そしてあなた自身を守ることにつながるのです。一緒に、健康で活気ある職場づくりを目指しましょう。