大人になったらどんな職業に就きたいですか?
子供のときによく聞かれたものです。
何と答えたのか、覚えてはいませんが、おそらく「ケーキ屋さん」「お花屋さん」などと
おそらく、当てずっぽうにひらめいたことを言っていたに違いありません。
2023年3月16日のYahoo!ニュースの記事で
生命保険大手の第一生命が全国の小中高生 3,000人を対象とした「大人になったらなりたいもの調査」についてが報じられていました。
中高生の第1位が「会社員」
この結果から思うこと。会社員38年の私から解説します。
なりたいもの:会社員 夢がない?
コメントの多くに
「なんて夢がない」
「現実主義すぎる」
…といった、ネガティブな点が多く見受けられました。
果たして、会社員とは夢がない将来なのでしょうか?
この調査結果を見た私の感想は
「わー!いいなぁ。嬉しいなぁ」
なんてったって、こちとら会社員のプロ(笑)自分の職業が選ばれたということで、勝手に感動しちゃいました。
しかも、小学生の場合でも
男の子:1位「会社員」、2位「Youtuber、 動画投稿者」、3位「サッカー選手」
女の子:1位「パティシエ」、2位「漫画家/イラストレーター」、3位「会社員」
なかなかの高位置です。
会社員だって、夢に満ち溢れている
その理由として、記事から引用します。
コロナ禍からの回復で「旅行・レジャー」業の人気が高まっているほか、「チャットGPT」など AI=人工知能の活用が進んでいるのを背景に、デジタル技術の活用を視野に入れた「科学技術・ものづくり」に関心が集まった
つまり、こうした目標に向かって確実に実現していくためには、それぞれ分野での専門家集団である企業の一員としてやっていくことなのだ。だから、会社員。
きっと、そんな意図なのではないかしら?
夢が無いじゃなくて、夢に満ち溢れているよね。
身近に小中高生が居ないので、残念ながらその真意をリアルで訊ねることは叶いませんが、
例えば
「企業人として様々なノウハウを身につけた上で、将来的には独立する」と長期的展望を描いていたのだとしても、その入り口として「会社員になりたい」と思ってくれたのでもいいし、
別の観点として、コロナ禍で色々なことが不安の中に晒されてしまって、安定した収入を得られるのは、やはり会社員なのでは?と子供達が思ったのなら、それも全然違ってないですし。
もしかしたら、親が会社員として働く姿を見て、その背中を追っかけようと思ったのかも?
会社員の先輩として、勝手にワクワクと想像を膨らませてしまっています。
なぜ、私は会社員を38年間やってきているのか?
子供達の考えはさておき、なぜ、私は会社員を38年間やってきているのか?と言いますと、単純に「好きだから」です。
それぞれの企業に、それぞれの事業ミッションがあって
同じ志を持つ上司同僚部下と共に、それを果たしていって、経済を回して世の中へ貢献していく。
つまり”団体戦”
個人技に向いている人もいますから、そうした人たちは起業して活躍されることでしょう。
一方、私はチームプレーが向いていて、だから企業人として長年目標を追求していく生き方を選びました。
どちらがいい悪いじゃなくて、好きなことをやればいいのです。
最後にひとこと
「会社員」ってとかく、終わってるとか、社畜とか、色々揶揄されることが多くて、「会社員の人はこういうことできませんよね?」等と一方的にダメ出しされたり(実は、そんなに”できないこと”は多くないです)ネガティブな寸評をされることがしょっちゅうでしたが
今の小中高生がなんらかの目標にしてくれてるって、心底嬉しい。
繰り返しになりますが、私は会社員38年やってきて、だからこそ女性管理職18年経験することができて、この職業が好きだから。
尚更、この結果が刺さりました。