女性管理職の割合増加。我が国の施策として取り組まれてきて久しくなりました。
ところが、直近の厚生労働省調査によると、その数値は10パーセント少々に留まっているとのこと。
劇的に増えていかない要因はいくつかあって、企業としての組織のあり方や人事制度なども、もちろん大きいですが、成り手となる女性自身が「どうせ〇〇だから」と自分でも気づかないうちに思い込んでしまっている点もあるのではないでしょうか。
この記事では、そんな「無意識バイアス」について考えてみることにします。
女性管理職を目指そうかどうしようか?または、管理職にオファーされて引き受けようかどうしようか?
悩んでいる人たちに参考にしてもらえたら嬉しいです。
無意識バイアスとは?
「無意識バイアス」昨今ですと「アンコンシャス・バイアス」という表現が使われたりしています。
どんな事象なのか?
自分自身は気づいていない「ものの見方やとらえ方の歪みや偏り」をいいます。
アンコンシャス・バイアスは、その人の過去の経験や知識、価値観、信念をベースに認知や判断を自動的に行い、何気ない発言や行動として現れます。自分自身では意識しづらく、ゆがみや偏りがあるとは認識していないため、「無意識の偏見」と呼ばれます。
ー株式会社クオリア Webページより引用
例えば、管理職になろうと希望しているのに
- どうせ自分は女性だから(きっとなれない)
- どうせ周りは女性になど期待していないのだから(きっと、そんな機会はない)
- 管理職になったとしても、どうせ女性には上手くできない
無意識のうちにそんな思いに苛まれてしまい、堂々巡りしてしまうこと、きっとあるかもしれません。
自分自身の中での偏見を増やさない
一旦、いろいろな思惑をまっさらにしてみて「女性管理職になりたいのかなりたくないのか?」自問自答してみます。
「イエス」であれば、外野がどう考えていようが、まずは自分自身の中での偏見を増やさないことが大事。
もちろん、それまでの経験や周囲からの言われ方や、さまざまなことに影響を受けてのものでしょうし、誰しもこうした偏りを持っているのに違いない。
ただ、それを持ち続けることで本質を見失ってしまっては、元も子もありません。
逆に「ノー」であれば、また別の目指すべき道を探せば良いです。
自分の無意識バイアスを解放してみよう
無意識バイアスと対峙していくのに「偏りを直そう、直さなくっちゃ」と気構えてしまうと返って上手くいかないかもしれないから。
【解放してみる】
引き締めるのではなく緩める、という発想でやってみましょう。
- 女性だから(管理職には)なれない、じゃなくて、女性ならではをプラスにした管理職を目指そう
- 周りは期待していない、じゃなくて、期待に応えられるように頑張ろう
- 管理職になったとしても上手くいかない、じゃなくて、上手くいく方法を見出せば良い
知らずうちに肩に力入っていたってことにも気づいて、スーッと楽になれたりもします。
私自身、管理職になる前もなってからも、余計な思い込み(特に無意識の)で右往左往しそうなことしょっちゅう。
そんなときには「やりたいのかやりたくないのか」自問自答と「思い込みの解放」を繰り返しながら気付いたら18年経っていました。
最後にひとこと
今回は「女性管理職」をテーマに、無意識バイアスについてお伝えしてきましたが、他の仕事上のことでも、または、プライベートのことでも。
「何かに囚われすぎていないだろうか?」偏りからの解放、時々振り返ってみて意識を向けると良いかもしれません。